中古価格から探る!ホンダN-BOXの買取相場はどうなってるの?

今回は、その人気からユーザーも非常に多いN-BOXについて、現在販売されている中古車相場からその買取査定額を大予想、さらに将来的な値動きについても考えていきたいと思います。

これまで軽自動車では他メーカーの後塵を拝してきたホンダ、特に、近年人気を集めているハイトールワゴンについては、1歩も2歩出遅れてきた感がありました。

ところが、N-BOXの登場により情勢は一変!たちまち人気軽自動車の仲間入りを果たし、その姿を見ない日はないほど街にあふれるようになりました。

 

N-BOXとはどんな車?

まずは、N-BOXがいつ誕生し、どのような特徴を持っているのか見ていくことで、そのポテンシャルと人気の秘密に迫ってみたいと思います。

 

「New-Nippon-Norimono」はF1エンジン開発者が手掛けた!

N-BOX(エヌボックス)は、2011年12月、ノーマルタイプとエアロを装着したカスタムの二本立てで販売が開始されました。

カスタムには、ターボチャージャーを装着した最上級グレードも同時に販売が開始されました。

販売・製造元のホンダ自動車は、なぜか数年に一度、自動車業界の地図を塗り替える車種を発表するメーカーです。

過去にも、

シティ・・・1981年に登場した3ドアハッチバック普通自動車、印象的なCMとコミカルな見た目がスマッシュヒットを呼ぶ。
余談だが、ファミコンゲームの「シティコネクション」のモデルになったのもこの車。
ステップワゴン・・・通称「走るベット」、キャブオーバーワンボックス全盛の90年代に、敢えてボンネットスタイルで登場。
安価でありながら、その広い室内空間と商用車っぽくない見た目が、若い世代にも受け大ヒットし、以後他メーカーからもセレナやエスティマといった、ボンネットタイプの対抗車種が乱立することになる。
オデッセイ・・・ロールーフミニバンの先駆け、開発費があまり取れなかったことによる、アコードのプラットホームの使いまわしで開発がすすめられた低予算車種。
「棚からぼたもち」的理由から、その象徴である低重心ボディーができ、経営難だったホンダを救う車種となった。

などといった車種以外にも、革新的アイデアと一部まぐれでヒットをした名・迷車を生んでいます。

このN-BOXにしても、ホンダがこれまでライフとバモスに頼りっきりだった軽自動車分野。

特に、当時その販売台数がうなぎのぼりで、軽自動車の約30%を占めていた軽ハイトールワゴン車として業界に新風を吹き込むことになります。

実は、このN-BOXの開発には、ホンダも社運をかけていました。

モータースポーツファンなら懐かしい、当時タイトルを総なめしたアイルトン・セナ 、アラン・プロストなどが活躍し、 空前のF1ブームを日本にもたらしたマクラーレン・ホンダが採用していたエンジン開発に関わっていたメンバーもいるほどです。

一時期、レース界の頂点に君臨し「ホンダのエンジン無しでは総合優勝はできない」とまで言われていたホンダエンジン全盛を支えた頭脳が、このN-BOXに搭載されたエンジン開発に関わったのです。

「だから何?」と思われる方もいるかもしれませんが、実は、市販自動車、特に、軽自動車のエンジン開発にそんなトップエンジニア達が参画するのはまずありえない話なのです。

なぜなら、モータースポーツは言ってみればメーカーの広告塔であり、採算度外視の世界です。

しかし、市販車種は必ず利益を出さなければならないため、本来は畑違いだからです。

ホンダも思い切ったことをしたなと、当時そのニュースを聞いた筆者も、その登場に大きな期待を寄せたのをよく覚えています。

そのニュースを知っている方にも、知らない方にも、このN-BOXは大きな衝撃を与えました。

販売1ヶ月の受注は2万7,000台超、抜群のスタートダッシュを切ります。

強く反応したのはファミリー層、なかでも、最も敏感だったのは「子育て世代のパパたち」でした。

はるか彼方を先行していたダイハツのタントなど他メーカーの軽ハイトール車種は丸みを帯びた柔らかいイメージのボディーデザインなのに対し、このN-BOXは比較的直線的でシャープなデザインです。

これが男性陣に大うけしますが、それをより引っ張ったのがタントなどを凌ぐともいわれた車内空間の高さと広さでしょう。

「子供が立ったまま着替えることができる」とまで言われる、その有効車内高はなんと140cmあまり!

小学校4年生、10歳の男の子の平均身長が137cmほどですから、確かに、オーバーな表現ではなく、小柄な女性なら少しかがんだ状態で車内を移動できるスペース感です。

また、新採用の

ミニマムエンジンルーム・・・従来のエンジンルームよりも約7cm圧縮した分を室内長として活用し、これにより前席と前部ピラーが前進し、後部座席の広さがより確保できている。
また、後部両側のスライドドアの開口幅が広がり、乗員の乗り降りや、荷物・ベビーカーなどの出し入れが容易に。
センタータンクレイアウト・・・通常後部座席下のあることが多い燃料タンクの位置を前部座席下に変えることにより、後部座席スペースの確保と低重心化を実現するホンダ自動車のお家芸。

によって、居住性がさらに高まり、低重心化による横触れの抑制にも繋がっています。

販売当時、実際に「初見」に出かけた車種です。
実は、筆者、前述のF1の熱狂的なファンで、N-BOXの仕上がりが気になったので発売して数か月した時点で購入も視野に入れつつ見に行ったのです。(結局は妻の希望に押し切られて違う車種になってしまいましたが…)

率直に覚えていることを言えば、「めちゃくちゃに広い」です。

当時、義理の兄が乗っていた同社の普通車ミニバン「フリード」より後部座席だけを取ってみれば広いかもと思ったほどです。

ただし、後部のラゲッジスペースがちょっと狭く感じたのと、後部座席がスライドしないことがちょっと残念でしたが、それを除けば「言うことなし」の車内空間でした。

 

ホンダN-BOXの走行性能や燃費

走行性能はどうなの?

見には行ったものの、試乗はしていませんのでこれについては、車屋さんの時に顧客のものを短い時間乗ってみた感想と、口コミなどを加味して紹介します。

なぜ試乗しなかったのかと言えば、後に繋がりますが、軽自動車は高馬力のターボ車種でも自主規制で64馬力を越えないようになっているので、その走行性に大差はないと思ってしまっていたからです。

走行性について口コミや評判では、

「高速道路などを走ると風邪であおられて怖い」
「エンジン音がうるさい気がする」

などという、デメリットをよく目にします。

ですが、これらは車内空間の確保に重きを置きその車高が高く、剛性と安全性は保ったまま可能な限りシャーシを薄く設計・製造する軽ハイトール車種すべてに言える宿命的な欠点です。

取り立ててN-BOXの弱点に挙げる必要はないかもしれませんし、普段スピードをそれほど出すこともなく、世間の喧騒に包まれる走る街乗り派にとってはさほど気にならないことかもしれません。

また、実際に何台か乗ってみてそんなにエンジン音の大きさは感じませんでしたし、それよりも、坂道などでのエンジンの噴き上がりの良さの方が印象に残っています。

 

燃費が良くないって聞くけどホント?

この、競合車種と比べると燃費が良くないという話には、かなりの信ぴょう性があります。

その理由は、ホンダのこだわりか、はたまた、モータースポーツエンジニアの血が騒いだのか、NA(ターボ車ではないということです)の場合、並みいるライバル車種が揃って52馬力の中、このN-BOXだけは、58馬力とかなり高いエンジン出力をマークしているからです。

6馬力の差がどれほどのものなのかということは車に詳しい方ならば分かるでしょうが、そうでない方ならば「あっ、そう」ぐらいで終わりそうなので、ちょっとだけわかりやすく解説します。

お馬さん1頭が1馬力の基準というのはなんとなくわかるでしょうが、1馬力は人間成人男性4人分の持つパワーに相当します。

つまり、馬1頭と綱引きで対等な勝負をするには大の男4人が必要という訳ですが、これが6馬力になると24人必要ということになります。

坂道などで24人が後ろから押してくれているのと同じことになり、この6馬力の差によって坂道も楽々のパワーが引き出されている訳です。

なるほど、筆者が感じた噴き上がりの良さもそれだったのだと、今更ながら試乗しておくべきだったと後悔しています。

ですが、馬力を産む「餌」であるガソリンは、どうしても余計に必要となってきます。

約1年半後に後発販売されたライバル車種のスズキスペーシアと比べると、実質燃費で5km/Lほど下回ることもあるので、これは明らかなデメリットとなってきます。

 

ホンダN-BOXの人気や今後の展開

軽自動車売上NO.1に4度輝いている

2011年に登場したこの初代ですが、翌年には「新たな可能性をプラスする」をコンセプトとしたN-BOX+(エヌボックスプラス)が現行のモデルです。

2014年には、N-BOX及びN-BOX+の特徴である高い車高を約10cmスパッと切った、英語で切るを意味する「SLASH」を示す記号を名前に付け足したN-BOX/(エヌボックススラッシュ)が続けて登場しました。

 

併せて、N-BOXファミリーと呼ばれていますが、ファミリー全体の売り上げで、軽自動車だけではなく4輪車種として、ホンダは初めて累計販売台数100万台突破を経験。

初登場年度こそ3ヶ月ほどの販売期間だったので10位にとどまっていますが、以降、2014年度に一度2位に甘んじたほかはすべて軽自動車中最高の販売台数を記録している、不動の絶対王者です。

 

2017年秋にメジャーチェンジが決定!

派生車種が生まれるのも大人気車種の証ですが、通常売れに売れた車種というのはメジャーチェンジまでの期間が長くなるものです。

事実、N-BOXも初登場から2013年、2015年の2度のマイナーチェンジを挟んで6年目の2017年のタイミングで、新型の発売がホンダの公式HPで発表されました。

 

執筆時点(2017年6月末日)で知りえた最新の情報によると、その発売は2017年7月上旬のボーナス商戦に間に合わせるとの話なので、この記事が読まれているころには世の中に出回っていることでしょう。

爆発的ヒットとなった初代のプラットホームを惜しげもなく廃止し、新開発の軽量化プラットホームで唯一ともいえる弱点だった燃費性能も改善しているのだとか。

さらに、これまでは12万円程度追加でオプション設定だった、

ホンダセンシング・・・高精度・高視野角を誇る「ミリ波レーダー」と物体の形状や白線・黄線を確認する「単眼カメラ」で状況を認識し、ドライバーをサポート。

を、全グレードで標準装備するなど、非常に楽しみな改良内容となっているうえ、デザインも一部刷新。

前回は妻に押し切られましたが、今回は是非ともゲットできればと現在工作中です。

 

N-BOXの現時点での中古価格と買取相場

N-BOXとそのファミリーがいかにして生まれ、どれほどの人気を誇っているのかお伝えしたところで、ここからは現時点での初代N-BOXがどれほどの価格帯で中古販売されているのかを見て参りましょう。
また、筆者のように新車でのゲットだけでなく、初代からの乗り換えを狙う方もおられるはずです。
そこで併せて、それぞれのタイプ・状態別に、買取価格から導き出せるN-BOXファミリーの買取価格の相場についても、経験や市場情勢を絡めつつ探っていきたいと思います。

 

無印N-BOXはどんな感じ?カスタムとの違いは?

販売開始は2011年ですが年末に近かったため、その乗り出しが2012年に入ってからの方も多いはずです。

特に、車業界がにぎわう3月期の初乗り車体が多いため、初回車検を通過後、2回目の車検を迎えるタイミングである2017年の3月辺りからドバっと中古市場にN-BOXは流れ込んできています。

一般的に中古・リサイクル業界では、大ヒットした商品が中古市場に大量流入すると買取相場が急激に下がり、併せて販売価格も下落、ミリオンセラーCDやベストセラー小説などがその良い例です。

しかし、自動車の場合はその原価が高いこともあって爆発的に買取査定が下がるわけでもなく、併せて店頭販売価格もそこまでお手頃になってくるわけでもありません。

業界にいた経験から言えば、販売価格は今後じわじわと低下していきはしますが、しばらくほぼ据え置き、買取相場は2~3%ほど安く見積もられてくるのではと考えます。

少し安く買取見積もりされるとはいえ、この程度であればうまく一括査定サイトなどを活用し、相見積もりで交渉すれば、十分カバーできるはずです。

また、販売価格はそれほど下がりませんが、玉数が増えれば良い車体を探しやすくなるので、今は買い時ということもできます。

無印N-BOXの場合、2012年式で5年落ちのものに絞ると具体的には、

グレード 走行距離 カラー 販売価格(車体) 予想買取相場
G 2万km シルバー 90~95万円 50~55万円
G・Lパッケージ 3万km クリスタルブラック 99~105万円 55~60万円
G・Lパッケージ 3万km ホワイトパール 100~110万円 62~65万円
G・Lパッケージ 5.4万km ホワイトパール 99~105万円 50~57万円
G・Lパッケージ 8.8万km ホワイトパール 65~70万円 38~42万円

などがその取引状況です。

これを見ると、5年間で3万kmとかなり少なめの走行距離の車体と、5万kmオーバーの車体で、それほど大きな取引額の差が出ていません。

さらに、最も人気の高いホワイトパールでは、9万km近くと過走行の車体でもなかなかの販売価格、買取査定を得られことが予想されます。

同じホンダの軽自動車種であるライフの同条件車体では中古販売車体価格が35~42万円程度、買取額もまず25万円を超えてこないだろうことを考えると、やはりかなり高い人気を象徴する査定相場となっています。

グレードGの新車価格は約127万円、軽自動車としては決して安い価格ではありませんが、表で紹介した5年経過時点では、その購入ローンも終了しているケースがほとんど です。

その優れたリセールバリューとロスの少なさのおかげで、修復歴が無く当たり前の走行距離で当たり前のメンテナンスをしてさえいれば、売却益を次の車の購入資金などに充てることも十二分に可能です。

ここで1つ、中古でN-BOXの購入を考えている方にアドバイス!

2015年のマイナーチェンジで筆者が弱点の1つに挙げた、後部座席のスライドシートがメーカーオプションですが装備できるように改良されています。

ただでも広い、後部座席の使い勝手がさらに良くなるうえ、5年落ちとそれほど価格が変わらない(同グレードなら8~12万円程度)ので、それを装備した中古車を探すのもおすすめです。

一方カスタムは、無印と比べると圧倒的に玉数が少ないですが、その販売価格は無印より5~10万円ほどアップ。

さらに、無印で一番人気だったホワイト系のカラーリングから、ブラック系にその人気がスイッチしている傾向がみられます。

さらに、カスタムにはターボが存在し販売価格も若干高めですが、上記でも触れたようにN-BOXはノンターボでも十分なパワーがあるので、特にこだわりがない場合は、NAを選んだほうがいいかもしれません。

 

N-BOX+とN-BOX/も高価買取対象なのか

無印発売の翌年に販売開始されたN-BOX+に関しては、幾分玉数も出ています。

ただ、新車総販売数は無印の10分の1ともいわれている通りで多くなく、N-BOX/に至っては出物はまだほとんどありません。

現時点で同じ条件で見てみると、無印の5~8万円ほどの高値で販売されているので、これらも当然高い買取査定を期待できる車種と言えます。

 

まとめ

中古車市場は生き物!経済状態が変化したりユーザーの趣向が変わればあっという間にその相場感が変わってくるので、今回紹介した販売価格から予想できる買取相場も、あくまで参考でしかありません。

しかも、今回紹介したN-BOXの場合は直近に新型の販売を控えていたため、大きくここ数年で情勢が変わってくる可能性もあります。

 

果たして新型は初代を超えるヒット作となるのか、皆さんもその中古市場の値動きと併せて、ぜひ注目をしてみてください。

 

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