保険料は安いが評判が悪い?チューリッヒ自動車保険の本当のところ

代理店型自動車保険を取り扱っているのは国内損保ばかりですが、スピーディーに加入ができて保険料も安上がりな通販型には海外資本も参入しています。
今回は、その1つであるチューリッヒの自動車保険について、「補償内容・事故対応は充実しているか?」、「保険料はいくら程度なのか?」、「口コミ・評判はどうなのか?」について、詳しく説明してまいります。

チューリッヒとは

まずはチューリヒという損保がどんな会社で、どんな特徴を持つ自動車保険を展開しているのかについて紹介をしてまいります。

 

30年の歴史と抜群の知名度

「ハロー♪チューリッヒ♪」で始まるCMが毎日流れているので名前を知ってる方も多いチューリッヒの母体企業は、スイスに本社を置く総従業員数55,000人の超巨大保険会社グループです。

1986年とかなり早い段階から日本の保険市場に参入し、通販型自動車保険のトップを独走するソニー損保を同じ外資系のアクサダイレクトと追う2位グループに属しています。

 

苦戦している外資系の中でも業績が伸びている訳

外資系自動車保険に共通する持ち味として、保険料が安上がりという点が挙げられます。

ただ、日本に通販型自動車保険を持ち込んだアメリカンホームダイレクトが、外資系らしい安い保険料を打ち出しながらも、2016年業績の悪化を理由に事実上国内市場から撤退しました。

このことからもわかりますが、日本のユーザーは自動車保険について、保険料が安い」というだけでは加入を決めることをしません

一昔前までは、

  • 外国の保険会社は国内企業に比べて対応が悪いのではないか?
  • 日本の自動車事情に適応していないのでは?
  • 約款・定款などが外国語表記だと困ってしまう

などといった誤解が風評としてネット上を駆け巡っていたため外資系を苦しめていましたが、今では知名度が上がってきたこともあって誤解を抱いている方は少なくなりました。しかし、それでも、国内損保の方がサービス面で充実をしていると考えるユーザーがいまだにたくさんおられるのも現実です。

このことをよく理解しているチューリッヒは、

  • 安心感を持てる補償内容
  • 事故対応満足度の強化
  • もしもの時に役立つ追加サービス

といった価格以外でのニーズに合わせた商品設計を併せて行ってきたため、国内市場で安定した地位を確保しているのです。

 

チューリッヒの自動車保険の特徴

ここからは具体的な特徴を詳しく説明して、チューリッヒの自動車保険の強みや弱みをあぶりだしていきたいと思います。

 

肝心の補償内容は?

チューリッヒの自動車保険は「スーパー自動車保険」と名付けられていて、基本的な補償は他の通販型自動車保険とさほど違いはありません。

ただ、1点だけ大きく違ってくるのがこのスーパー自動車保険では、

  • 対人・対物賠償保険
  • 人身傷害保険

といった最低限必要となる重要な補償に加え、他の自動車保険では特約扱いになっていることの多い「搭乗者傷害保険」も基本補償になっていて、ユーザーの自由意思で外すことができません。

この搭乗者傷害保険についてチューリッヒの公式HPでは、

参考URL:

チューリッヒ保険会社HP 搭乗者への補償

 

上表のように、事故の時のケガの程度と部位に応じた補償がされることを明記していて、死亡や後遺障害のケースでも決められた額の保険金が支払われます。

事故の際に契約者側の補償をする「人身傷害保険」についてもチューリッヒは基本補償としているので、「内容が重複してしまうのでは?」と思われる方も多いと思います。

しかし、人身傷害保険では事故相手との示談交渉も済み補償される総額が決定してからしか、保険金が支給されません

一方、搭乗者傷害保険ではあ、らかじめ支給金額が決まっているので、事故でケガした場合症状に合わせてすぐに保険金が支給されます。

言ってみれば、一時金のように保険金を受け取れるので治療費を前払いする負担が減り、治療などをスムーズにスタートすることができます。

搭乗者のすべてに適用されるので、

  • いつも車は1人でしか運転しない
  • 貯蓄で十分賄えるから最終的に保険金を受け取れれば十分

という方は、これを外せる自動車保険で、保険料を少しでも節約する手もあります。

ただ、ワンボックスなどのファミリーカーにお乗りでよく大人数で出かけることがある方は、万が一事故に遭ってしまうと複数人数の治療費が発生して家計を圧迫する可能性もあるので利用価値がグンと増す補償と言えます。

また、このスーパー自動車保険は特約のバリエーションも豊富で、

  • 対物超過特約
  • 原付特約
  • 弁護士費用等特約
  • 代車提供特約
  • 免責ゼロ特約

など12種類用意されている特約をシンプルでわかりやすい基本補償にセットし、自分好みの補償内容に設計することができる点も人気の理由となっています。

 

もしもの時の事故対応は大丈夫?

通販型は安いけど事故対応に不安があるというのがいまだに代理店型からシェアを奪えずにいる大きな理由ですが、外資系は特にその傾向が強いとの声もネット上には溢れています。

このユーザーの反応に敏感に反応をしたチュ-リッヒでは 事故対応満足度のアンケートに加え、時に寄せられる辛辣な批判の声を自らの事故対応のクオリティアップにつなげるため、「TNPS(Transactional Net Promoter Score)」という独自の得点式自己啓発システムを活用しています。

具体的な事故対応体制

  • 24時間・365日体制の緊急ヘルプデスクの設置
  • 人身傷害・物損事故のスペシャリストによる示談交渉(1事故1専任制)
  • 電話・Eメール・サイト上専用ページでの途中経過報告
  • スピーディーな保険金支払いを可能にする新システム「Z-TRUST」の採用

すべて前述した「TNPS」でフィードバックされたお客様の声を反映した結果誕生したもので、事故対応への不満ゼロを目指して日々進化させ続けています。

その甲斐もあってあくまでチューリッヒ調べではありますが、2015年4月から翌3月期までの事故対応に対する顧客満足は95.6%にまで上昇しています。

 

充実のロードサービスが魅力的!

万が一の事故の際に発生する相手への賠償や自身のけがの治療費などについて、金銭的に加入者をフォローをするのが自動車保険の一番大きな役目です。

そして、チューリッヒはその事故対応能力においても他社に勝るとも劣らない独自システムを引いており、その成果で顧客の満足を得ていると前の項でお伝えしました。

ただ、事故はしょっちゅう起きることでもありませんし、小さな自損事故では自動車保険を適用しないという判断をする方も多いはずです。

ユーザーと自動車保険が現実的に関係してくる頻度が高いのは、日頃の些細な車トラブルに対応してくれるロードサービスの利用で、この充実度はユーザーにとって補償内容や保険料と並んで需要な自動車保険選択のポイントとなります。

チューリッヒのスーパー自動車保険は、ロードサービスの充実度が魅力の1つで、以下のようなラインナップとなっています。

参考URL:

チューリッヒ保険会社 充実のロードサービス

このうちユーザーが一番困ってしまう自走しなくなった愛車のレッカー距離が100kmと、30~50kmがその平均値である業界内でトップレベルの長さです。

また、通常30分程度の制限されることの多い応急処置作業時間がなんと無制限です。

  • ガス欠時の給油作業
  • キーとじ込み時の開錠
  • バッテリーのジャンピング
  • 落輪の復旧

などといった様々なトラブルについて、解決するまで力強くサポートしてくれるのが心強く感じます。

保険期間中1回限定ではありますが、ガス欠時給油作業に付帯する「10Lガソリン無料サービス」も非常に便利で好印象を持てます。

さらに、「ペットにかかる費用のサポート」もユニークで、愛犬家・愛猫家などを中心に好評を得ています。

ペットホテル費用・交通費サポート:契約車両のトラブルで当日の帰宅が困難になったとき、ペットホテル費用(1泊分)やペットホテルまでの交通費が支払われます。
ペットシッター・ペットホテル延長料金サポート:お出かけに際しペットをシッターやホテルに預けたのに急なトラブルで引き取りに行けなかった場合、延長料金について最大10,000円まで支払われます。

 

実際に見積もりしてみた!

外資系自動車保険の筆頭格として国内損保に劣らない加入者を集めるチューリッヒですが、保険料はどの程度になってくるかはユーザーの立場に立つとやはり気になってきます。

ここでは、チューリッヒの公式HPで見積もりを実施して結果を公開することで、安いと評判の保険料について直接読者各位の目で確認していただこうと思います。

 

実は2種類の自動車保険が存在します

見積もりを始める前にお伝えしますが、このチューリッヒの自動車保険には保険料の支払い方法によって2種類の自動車保険が存在します。

これまで説明してきた「スーパー自動車保険」の他に、

  • 保険の窓口インズウェブ
  • 価格.COM自動車保険比較
  • 保険スクエアbang!

などといった、一括で自動車保険の見積もりを比較できるサイトを経由した場合では、「ネット専用自動車保険」という商品の見積もり結果が反映されます。

 

補償内容や事故対応などは全く同じながら、一括査定サイトでの競争力アップを狙ったことから若干保険料が安く設定されています。

ただ、クレジットでの決済にしか対応していない他、後で触れるデメリットも発生するため、複数の決済方法が選択でき誰でも加入が可能な「スーパー自動車保険」の見積もり結果について、ここでは紹介をしてまいります。

 

かなりリーズナブルな保険料が出ました

今回も当サイトで共通に採用している下記の加入条件を用いて、見積もりをしてみたいと思います。

【加入者条件】
車名(型式・初度登録)・・・プリウス(ZVW50・平成29年7月)
現在等級(事故件数等) ・・・20等級(事故なし、事故有係数適用期間0年)
使用目的 ・・・通勤・通学使用
免許区分と年間走行距離・・・ゴールド免許、10,000km以下
運転者年令条件・・・30歳以上補償
運転者範囲・・・記名被保険者とその配偶者限定

【補償内容】

補償・特約 補償額と特約の有無
対物・対人補償 無制限
人身傷害 3,000万円
搭乗者傷害保険

500万円

対物超過特約 無制限
車両保険

 

算出された年間保険料見積もりは「20,970円」で、最安とは言いませんがかなりリーズナブルな水準と評価できます。

また、上記でも紹介した搭乗者傷害保険が付きますし、ファミリーケア特別見舞金特約(被保険者に対して死亡または後遺障害(1~3等級まで)による保険金が支払われるケースで、死亡または負傷した被保険者1名につき100万円の見舞金が配偶者や子供に支払われます。)が自動でついてくるおまけつきです。

さらに、対物超過特約の限度額を無制限に設定できるのはチューリッヒだけで、この設定をすることによって真の意味で対物賠償が無制限になります。

なお、参考までに前述しました「ネット専用自動車保険」の場合、確かに1割程度安い保険料が見積もりされます。

しかし、支払い方法の限定のに加えて、以下のようなデメリットがあります。

  • 特約数が12種類から7種類に減少・・・利用価値の高い弁護士費用等特約を、セットすることができません。
  • ロードサービスがオプション設定・・・バッテリー上がり対応が有料になるなど、質も低下します。

加入時には、よく確認をしないと後悔してしまう可能性もあります。

 

チューリッヒの口コミ・評判

チューリッヒの自動車保険は、リーズナブルな保険料を実現しながら自慢のロードサービスと優れた事故対応体制を兼ね備えているため、弱点の少ない自動車保険ではないかと考えます。

しかし、チューリッヒの自動車保険に対して不満を持ったユーザーも、少なからずおられるのは事実です。

そこで、チューリッヒを利用した方が寄せた口コミ・評判を、善悪それぞれ数点ずつ紹介したいと思います。

 

チューリッヒの良い評判

まずは、チューリッヒに加入をしてよかった・満足をしたという声を、いくつかピックアップしてみましょう。

この保険会社はオペレーターの方がよく教育されているのか,いつも気持ちの良い対応でした。インターネットの見積もり比較サイトでさらに安い保険会社が見つかったため乗り換えることになりましたが,良い印象を持っています。事故の対応の際,真っ先に私の安全を気にかけてくださり嬉しかったです。
事故の相手の誠意のなさ、相手の保険会社の担当との話がなかなか進まず、旦那はとてもイライラしていました。
チューリッヒの担当の方の対応で私たちの気持ちはだいぶ救われました。
とても、後味の悪~い事故でしたが、チューリッヒの担当の方に出会えて良かったと、夫婦共々感謝しています。

参考URL:

自動車保険評判ランキング チューリッヒ保険の口コミ・評判~みん評~

ロードサービスの質で選ぶならここしかないと思いました。
何か起きても安心という気持ちです。やはりロードサービスでしょう!保険料も安いしとても満足しています。
加入後、私の不注意で事故を起こしてしまったんです。相手のいない自損事故です。通勤途中だったので早朝でしたが、対応が早くすぐにレッカー車を用意してくれました。
その後、車を廃車にして全損扱いで車両保険を使用しましたが、すぐにお金を振り込んでくれて、非常に好感の持てる対応をしてくれたと思っています。

参考URL:

チューリッヒの口コミ・評判・評価~自動車保険口コミ・評判

 

チューリッヒの悪い評判

続いて、今後チューリッヒが課題とすべき内容の詰まった非難の声・物足りないと感じたユーザーのご意見も、包み隠さず紹介しておきましょう。

最初に言われた修理期間1ヶ月が結局3ヶ月半。理由を聞いたら、『うちは、レッカーもやっているので…。』そりゃ後回しにしたら何ヵ月もかかるわな。
ロードサービスを売りにしており保険料も他社より安かったので決めました。
しかし、いざロードサービスを利用しようとすると、サービスは付帯していないとのこと。
どういうことかわからず????でしたが、幸いJAFに加入しておりそちらにお願いしました。

参考URL:

自動車保険評判ランキング チューリッヒ保険の口コミ・評判~みん評~

事故対応がよくなかったです。
相手に直接話すように言われたんです。
そういうことは保険会社の担当の人がやってくれるのでは?アフターも全然よくなかったです。

参考URL:

チューリッヒの口コミ・評判・評価~自動車保険口コミ・評判

 

口コミ・評判の分析と総括

紹介した良い評判にあるオペレーターや事故担当の対応への満足の声は近年増え始めたもので、以前は対応の悪さを訴える声の方が多かったように思います。

また、ロードサービス、特に、レッカー車手配のスピード感は抜群で、加入していた時に一度利用したのですが「もう来たのか!」というほど、素早く現場に駆けつけてくれたのをよく覚えています。

素早くトラブルの現場に駆け付けられる要因は、9,000を軽く超えるサービス拠点多さです。

ただ、そのすべてが提携外部業者であるためサービスの質にばらつきが生じてしまっていることも、悪い口コミからはうかがえ知ることができます。

さらに言うと、「スーパー自動車保険」への加入において、ロードサービスが付帯していない事なんてありえません

おそらく、「ネット専用自動車保険」に加入し、ロードサービスをオプション設定しなかったユーザーが悪い評判として挙げたものでしょう。

キチンとサービス内容についてチェックしなかった自己責任ももちろんありますが、ネット上での注意喚起やわかりやすい説明を加えるなど、チューリッヒにも改善の余地があるのではないかとも考えています。

 

総合評価

今回その概要や口コミなどを詳しく紹介したチューリッヒの自動車保険について、数年にわたり加入していた時の使い勝手や実際に支払っていた保険料などを加味し、このような総合評価を今回致しました。

保険料 補償内容の充実感 事故対応能力 ロードサービス

※良い順に◎、〇、△、×の4段階で評価。

ロードサービスについては、レベルの高さだけでいえば本来「◎」を付けたいところでしたが、「ネット専用自動車保険」加入時の対応のまずさを考慮して、今回は「〇」評価にとどめました。

ただ、リーズナブルな保険料でありながらその補償は十分で、課題となっていた事故対応能力についてもかなり改善されたため、非常にコストパフォーマンスの良い自動車保険として評価できると考えます。

ただ、それでも通販型のトップをひた走るソニー損保の影すら踏めていないのはネット世界の中に、保険料は安いけど品質がいまいち、外資系は事故対応がお粗末というような悪い風評が負の遺産としていまだに残っているのも原因の1つだと推察します。

ただ、ユーザーの意見を積極的に吸い上げ、自社のサービス向上に努める現在のスタイルを続ければ、より優れたパフォーマンスを持つ自動車保険に進化していくのではないかと期待を寄せています。

コメント一覧

  1. 山田 より:

    事故やっても担当者は来ない
    電話のみ対応
    土日祝及び月〜金も17:30以降は電話も通じない
    物損事故やってからもう二年、対応遅すぎます。
    次年度より保険料が無茶上がる
    おすすめしません

  2. 豊田哲郎 より:

    事故対応が良くありません。保険求償した時点での対応は速く、その時点でアンケートがメールで送られてくるので、「良い」評価で送り返しましたが、その後の対応が横暴です。外資ですので恐らくこの評価結果が対社内・対社外の評価になっているかと思いますが、内実は異なります。私の場合は、悪意での保険求償と誤解され、前触れなしに契約解除になりました。要するに普通の人間を悪党に仕立てます。大変心外だったです。

  3. 寛護 より:

    ここはだ。ダメダメ、契約時に証書ありにしたのに、証書送ってこないは、
    お米券送って来ないは、お米券も契約締結時の判断基準の一つであり、
    履行しないと言うことは、詐欺罪に相当すると考えられる。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です