ファミリー仕様の車を効果的にチューニングしたい

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カリカリのスポーツカーに乗っていれば、チューニングも必然という気がしますが、ファミリー仕様の車だってちょっとはいじりたいと思うこともあるでしょう。

でも、チューニングといってもどこからいじって良いのか、初心者には計り知れない面もあると思います。(私も最初は訳わからずでしたので)

そこで、今まで経験してきた「ライトなチューニング」の効果について検証し、ファミリーカーおすすめのチューニングを導き出してみたいと思います。

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チューニングの基本!ローダウンの効果とは

車高が下がるだけでもレーシングな雰囲気が出てきます

車のドレスアップでも優先順位の高めなもののひとつに挙げられるのがこのろーだうんではないでしょうか。確かにサーキットを走るレース仕様の車の車高は、地面にかすりそうなくらい(実際にかすって火花を上げることもありますが)低くなっています。

車高が下がることによって、それだけでもレーシングな印象が強くなって、格好良く見えてくるのは不思議ですね。

ちなみに公道を走るためには車検で定められている最低車高があるので、それ以上に下げることはできません。それでもノーマルの車高に比べるとその差は歴然です。

それでは実際のところローダウンにはどれだけの効果があるのでしょうか。私の場合は姉妹車のセダンとステーションワゴンを乗り換えると同時にローダウンを体験したので、完全に比較することはできないんですが、概ね共通しているのである程度は参考になると思います。

車に乗り込んで初めに感じる差は、アイポイントが下がるということです。実際に下がっているのは数センチといったレベルなのですが、それでもハンドルを握るとかなりの違いとなって体感できます。

より一層地面に近づいて、よりどっしりとした雰囲気になり、また同じ速度でも1段階速度感が上がったように感じます。

当然衝撃を緩衝するバネのストロークも短くなると同時に固めとなるので、路面の凸凹がよりくっきりと感じられるようになります。ただし車高が下がっているおかげなのか、左右に揺さぶられるような感覚は少なくて、ここちの良い硬さと言う感じがします。

実際酔いやすい子供を乗せても、ローダウン状態のほうがなぜか酔いにくくなっています。

(逆に車高の高いミニバンに乗り換えたとき、一気に車酔いがひどくなってしまいました)

車検に通る範囲のローダウンでは、乗り心地の悪化はそれほど起こらずに、むしろ安定感が増しているという感じがします。

 

ローダウンで肝心の走りは良くなるのか?

地面が近いと、フロントフェイスもなんだか引き締まって見えます

ローダウンにはドレスアップという側面もありますが、やはり走りを良くするチューニングが本来の目的と言ってよいでしょう。

レーシングカーも決してかっこつけではなくて、コンマ一秒でもタイムを縮めるために車高をギリギリまで下げているのです。

車高を下げることによって重心も低くなり、サスペンションも固めに引き締められることによって、コーナーリングの安定感は抜群に良くなります。

コーナーリング中の姿勢が安定することにより、左右のタイヤのグリップ力を効率的に引き出すことができるので、コーナーリング限界速度も向上します。

スプリング交換によるライトなローダウンチューン

ちなみにローダウンと一口に言っても、幾つかの手法が合って、目的や予算によって使い分けられています。一番簡単なのがスプリングを短いものに交換するというもので、安価でお手軽に車高を下げることができます。

ただし、この方法だとショックオブサーバーがノーマルのままなので、走りの面に妥協があるのは否めません。どちらかと言うとドレスアップ要素が強いといえるかもしれません。

ショックオブサーバーもあわせて交換するローダウンだと、スプリングとショックのバランスを最適化できるので、見た目と走りを兼ね備えたチューニングが可能になります。車高調整式の「ビルシュタイン」などが特に有名ですね。

ここまですると、それなりに高額になってしまうのが悩ましいところでもあります。

そのほかにもエアーサスペンションなどもありますが、ちょっと一般的ではありません。

 

ストラットタワーバーは格安ライトチューニングの王道かも!

価格も一万円前後とお手頃で、取り付けもあっという間

走り屋と呼ばれる方の車に必ずと言ってよいほど装備されているのが、このストラットタワーバーです。これはどのようなものと言いますと、左右のサスペンションがボディに固定されている場所を、金属の硬い棒で繋いでしまい、ボディのヨレを小さくするというものです。

「ええっ車のボディが歪むことってあるの?」と不思議に思われる方もいらっしゃることでしょう。じつは、見た目にはわかりづらいのですが、車の走行中は意外に大きくねじれたり、しなったりしているものなのです。

1トンを超えるような重量を支えつつ、遠心力や路面の凹凸の力をモロに受けるのですから、金属のボディといえどもどうしても歪んでしまうのです。

サスペンションを固定している部分のことを「ストラットタワー」と呼び、これを「バー」で繋ぐことから「ストラットタワーバー」という名称が付けられています。

ストラットタワーにごっついボルトで共締めします(めちゃくちゃボルト固いです)

これを実際に装着してみると、すぐにその効果を体感することができます。私が初めてストラットタワーバーをつけた時は、まだローダウンもインチアップも何もしていないノーマルの状態でした。

しかしながら他のチューニングと比べて、ストラットタワーバーの効果は最も強いものだったと感じています。

どのような走りの変化があるかというと、ハンドルを切った瞬間にすぐに車がカチッと反応して曲がり始める感覚になります。

ストラットタワーバー非装着の状態だと、ハンドルを切ってから少し遊びがあって、ワンテンポ遅れて曲がり始めるような印象があります。それがストラットタワーバー装着によって遊びの部分が限りなく小さくなる感じがします。

この「遊び」と感じている部分は、実はボディーがよじれている段階なのでしょう。ストラットタワーバーでこのよじれが抑制されることにより、ハンドリングがよりダイレクト感が増す方向へ変化するのです。

これは実に気持ち良いハンドリングをもたらし、しかもデメリットは重量増以外無いというのですからウレシイですね。費用も車のチューニングの中では最も安価な部類で、一万円前後から可能です。

取り付けは、車の付属のレンチではカチカチのボルトを外すには役者不足ですが、十字レンチがあればなんとかなります。

最初のチューニングにも大変におすすめです。

 

インチアップは諸刃の剣かもしれません…

見た目はかなりレーシングな雰囲気に変わりますが…

ノーマルの車とチューニング済みの車の見た目の違いで最も目につくのは、このインチアップの部分かもしれません。

ホイールが小さくゴムタイヤの部分が太いと、いかにもタクシーのような快適性重視の雰囲気になってしまいます。

ちなみにインチアップすると同時にタイヤの幅もアップさせるのが一般的です。幅の細いタイヤだとひょろ細くて見た目も弱々しいですし、いかにもグリップもしなさそうな雰囲気です。

タイヤもグリップ力重視のスポーツタイプを装着することがほとんどですね。

インチアップについては以前の記事でも紹介したことがありますので、詳細は割愛したいと思います。

とりあえず簡潔に結論だけ申しますと、インチアップ(リム幅アップ)によってグリップ力は格段に高くなってコーナーリング速度もアップし、タイヤのよれも減って安定します。しかしながら乗り心地の悪化や、ノイズ増加、燃費と加速の悪化などのデメリットも大きいし、コストもそれなりにかかるというデメリットも伴います。

もちろん見た目の変化等の満足度も加味するべきと思いますが、純粋に走りの面から言うとコストパフォーマンスは必ずしも高いとは言い切れないのではないかというのが正直な感想です。(そもそもファミリーカーで限界走行する機会はあまりないでしょうし)

なので、もし見た目を度外視するのであればやらなくてもいいのかなというレベルです。

まとめ

あくまでお手軽チューニングの範疇であることは念頭に置いておいていただきたいのですが、初心者の方には多少は参考になるのではないかなあと、あえて紹介させていただきました。

もし、チューニングデビューするならまずストラットタワーバーを激しくおすすめして、今回は締めくくらせていただければと存じます。

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