スーパーカーの日とは?
そもそもイベントのタイトルにもなっている“スーパーカーの日”とはなんでしょうか?ご存知ない読者のために振り返っておきます。
今回のイベントの主催者である一般社団法人日本スーパーカー協会の代表須山泰宏氏に聞いてみました。
スーパーカーの日とは、スーパーカーの魅力を広く発信することを目的として、全日本スーパーカー連絡会(後の一般社団法人日本スーパーカー協会)が“11月1日はスーパーカーの日”と制定したもの。2015年にはめでたく日本記念日協会に認定されて、正式に決定したとのことです。
11月1日にした理由は、スーパーカーは公道での走行が可能な車の中で『パフォーマンス、スタイル、エモーションの3つにおいてナンバーワン(No.1)』であるとの視点から1が3つ並ぶ日。また、11月はスーパーカーならではの屋外イベントに適した時期であり、覚えやすい日であることもその理由です。確かにこれが1月11日なら誰も屋外でイベントがしたいとは思わないでしょうね。
イベントの趣旨
イベントの目的は何と言っても、第一にスーパーカーの日の知名度をあげること。
そして、それと同じくらい大事なのが、この協会発足の意義にもなっている社会貢献であり、具体的には、
スーパーカーを通した地域貢献や次世代を担う子供たちに喜んでもらうことにあります。
第二には、日本人の車への興味をとりもどすことです。
最近では若者の車離れが取り沙汰される機会が多いですが、スーパーカーの魅力を伝えることで車そのものに興味を持ってもらい、そこから長期的な日本の自動車市場の活性化に繋がれば、モータリゼーション立国である日本においては広い意味での社会貢献が果たせるのではと考えています。
チャリティ・社会貢献を標榜するだけあって、これだけの台数のスーパーカーが一同に介すにも関わらず、見学来場者は入場料も駐車場代も全てが無料となります。
雨に祟られた2017年
日本の天気予報技術は素晴らしい!1週間も前から天気予報は雨、降水確率は80%だと教えてくれていました。
しかし、これくらいで諦めるわけにはいきません。予報を詳しくみると午前中は80%だが、午後は20%で雨は止みそうと出ています。
開催前日に急遽開始時刻を1時間後ろに倒し12時開始としました。一斉に数千人のスーパーカーオーナーに発信するわけですから事前調整や事後の浸透まで考えると調整事項が山盛りです。
開会式の模様
当日の天候は朝から予報通りの雨。このまま予報通り午後には止むことを信じて大黒PAに集合します。
会場に到着し、約80台の整列駐車がようやく終わった12時30分になってもまだ降り続いています。開会式がはじまり主催者の挨拶が終わった頃、雨はピタリと止みました。そして、木更津市長の渡辺芳邦氏のスピーチ中には青空まで見えてきました。さすが市長この辺り持ってますね。
開会式のスピーチの中で今回一番印象的だったのは、マリーナという素晴らしい会場を提供していただいたセントラル株式会社の女性社長 元吉和江氏の“人と人との繋がりやきっかけを大切にしながら木更津が発展していければ”という一言。
これからの時代の地方創生とイベントとのあり方を象徴しており心に残りました。
展示車両紹介
車好きにとっては、開会式などは単なるセレモニーに過ぎず、一番気になるのはやはり何が来るのか?カタログモデルだけなのか?それともスペシャリテが来るのか?ということです。
当日展示された一部を紹介しましょう。
マリーナの中でも一際目立っている有名パワーボートBajaの前には、各社のスペシャルモデルが勢ぞろい。
・ランボルギーニ・ディアブロGT(青)世界限定80台
・ランボルギーニ・アヴェンタドールSV(黄)世界限定600台
本当はケーニグセグCCXで参加予定だったが、雨のためSVで来たとのこと。
・ランボルギーニ・アヴェンタドールロードスター(黄)
・アストンマーチン・ヴァンキッシュザガートクーペ(赤)世界限定99台
・アストンマーチン・ヴァンテージGT12(白)世界限定100台
その周りを飾るのは、もちろん
・フェラーリ軍団
360モデナ、430(iDingをはじめいろいろなバリエーション)、458、488、カリフォルニア(いろいろな赤)、550、512(長野から参加)、スカリエッティ、456など
・ポルシェ軍団
フェラーリの隣にはもちろんポルシェ軍団。映画湾岸ミッドナイトにも登場したブラックバード号や最新の991型GT3、991型ターボ、パナメーラ、718ケイマン、981ボクスターなど
・その他のスーパーな車達
メジャーなアストンマーティン・ヴァンキッシュ、BMW i8やアルファロメオ4C、タイムマシンのデロリアン、まんまレーシングカーのラディカルなどです。
なんと15時の閉会時には、これらの車達が一台ずつ見学者の目の前を出発するパフォーマンスも。
さすがに、このサプライズには来場者も満面の笑みを浮かべてました。
参加したオーナーからもランチのケータリングをはじめ楽しかったとの声が多数聞かれ、来場者からも喜びを伝えるSNSが大量に上がっており、どちらにとっても喜んでもらえたようでホッとしました。
これからも日本のモータリゼーションをイベントからも紙面からも支えていきたいと、子供達の笑顔が思わせてくれました。
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