車の維持費って高すぎる!!もっと安く維持できないの!?車を所有している方なら一度はそんな思いをしたことがあるでしょう。
車の維持費は大きく燃料代・税金・整備費などに分けられますが、最も「維持費軽減」に直結しているのは整備費(メンテナンス)の部分です。

今回は、誰でもできる車の日常点検方法をご紹介したいと思います。
車を自分で点検する最大のメリット2つ
まず、車を自分で点検するメリットは大きく2つあります。
1つ目は「大きな故障・損傷を事前に防げる」という点
車は多くのパーツが連携して動いています。1つの異常や故障を放っておくと、間違いなく2次故障・3次故障に繋がります。もちろんそれを修理する費用も2倍・3倍になり、それを未然に防ぐことができるのです。
2つ目は「整備・メンテナンスの基礎知識が身に付く」という点
ディーラー等で「あれもした方がよい、これもした方がよい」と勧められ、気付けば凄い額の見積もりに。。。なんて経験はないでしょうか?
大金を支払うのですから、どこにどういうふうにお金が使われたのか?適正な金額なのか?知っておくことはとても重要な事です。
なかには多くお金を獲ろうと企む人も少なからずいるかもしれません。
また基礎知識が身に付けば、自己責任という部分はありますが、自身で出来る作業・整備も増えます。
当然その分は費用が浮くので、これも大きなメリットです。
点検前に準備するもの・注意点

ライトは小さいもので大丈夫です。最悪スマホのライトでもOKですが汚すと大変なので、100均のもので十分なので用意しましょう。
昼間でも必要?と思うかもしれませんが、エンジンルームの底や、タイヤ周りなどは昼間でも暗く見づらい時があります。特にオイル漏れなんかは「暗くて見逃してしまった!」なんてことが良くあります。
ウェースペーパーは、ホームセンターで1ロール200~300円で売っています。オイル系のチェックをする時は重宝します。オイル系は余計な箇所に付着すると非常に厄介なので、付いたらすぐに拭けるようにしておいた方が絶対よいです。

エンジン停止後すぐに行わない・水平な場所で行う・五感を駆使する
重要度の順から説明すると「エンジン停止後すぐに行わない」というのがまず大事です。
エンジン停止直後、エンジン本体と冷却水タンクは特に高熱です。ケガや事故を起こさない為にも、エンジン停止後最低5~10分は置きましょう。
続いては、「水平な場所で実施すること」です。車が傾いていては、正確なレベルゲージが計れませんし、点検中に車が動き出したら!?なんてことも万が一起きかねません。
車を水平な場所に置き、サイドブレーキもしっかり引いて点検しましょう。
そして最後の「五感を駆使する」という点ですが、これは案外重要です。自分自身もそうでしたが、点検中はほとんどの情報を目(視覚)から得ようとしがちです。
異常がある場合、車はいろんな形態でサインを発します。視覚以外では、ニオイ、音、振動、触感などがそうです。
プロの整備屋さんの所へ相談にいくと、「エンジンから変な音しませんでしたか?」「マフラーからいつもと違うニオイしませんでしたか?」とか結構聞かれたりするので、そこでスパッと答えられると、問題範囲が狭まり結果的に維持費削減に繋がったりします。
是非以上の3点を念頭に点検してみて下さい。

点検する場所は大きく分けてエンジンルーム内・運転席・ボティ周りの3か所。
まずはエンジンルーム内の点検項目からご紹介していきます。
エンジンルーム(ボンネット)内の点検
一つ一つの点検は異常がなければ1~2分で済んでしまうので、点検時間とすればエンジンルーム全体で10分前後かと思います。
エンジンルーム内は一見ゴチャゴチャでとっつきにくく見えますが、各部の機能を理解すればスッと頭に入ってきます。
各部の役割・機能なんかも簡単に説明していますので、ぜひ参照にしてみて下さい。
ボンネットを開けたらまずすること
それでは早速ボンネットを開けていきますが、まずすることは「ルーム内全体をチェックすること」です。
細部まで入念にみる必要はありません。どう考えてもおかしいもの、明らかに異常なものがあるかどうか五感を使ってチェックしましょう。
ちなみにルーム内は車種によって個体差はありますが、大抵こんな感じです
ルーム内をサッと見渡し以下の異常がないかチェックしてみましょう。
- ホース・配線類・ベルト等が切れていないか
- ボルト類が外れていないか
- オイル類が漏れていないか
- 煙等があがっていないか
- 変なニオイがしないか
- ある部分が異常に高熱を持っていないか
などです。
この時点で上記あるいはそれに相当する異常が発見できれば、すぐにディーラー・整備屋さんへ連絡し状況を説明しましょう。
これをせずに、いきなり各部の点検に入ると時間の無駄になってしまうこともあるので、二度手間を省く為にも、ルーム内全体をチェックする作業は結構重要です。
エンジンオイルの点検
それでは各部の点検に移ります。まずはエンジンオイルの点検からです。
エンジンオイルとはざっくり言うと、エンジンの潤滑油のことです。エンジンは鉄の塊なので、このオイルありきで各パーツがスムーズに動いています。このオイルが適正量あるか、古くなっていないかチェックするのです。
オイルに異常があるとエンジンに不調をきたし、最悪エンジン自体がダメになってしまいます。
「エンジンオイルの点検方法」
点検方法は、エンジンの近くにはたいてい上記のような取っ手(赤い部分)・持ち手がついており、これを回して引き抜きます。
そうすると以下のような細長いレベルゲージが姿を現します。
このゲージの先端にMINとMAXの表示がついていて、MINとMAXの間にオイルの跡があれば、量は適正ですよということです。
大事なポイントとして、まず最初引き抜いたらそこでMINとMAX部分を綺麗にウェースペーパーで拭いて下さい。その後もう一度奥まで差し込み、再度引き抜いてそこでオイル量のチェックをして下さい。そうすればくっきり見えて測りやすいです。
また、エンジン停止から10分~30分おいてチェックをして下さい。そうしないとある程度正確な量は計れません。
次に古くなっているかどうかは、オイルの色と粘度で判断します。粘度とはドロドロかサラサラかということです。
オイルは新品状態では黄色と茶色の中間のような色で、透き通っています。これが黒くてドロドロしたオイルになっていれば完全に交換時期です。
一般的には5000km~10000km走ったら1回、または半年か1年の間に1回は交換するのがよいと言われています。車種によって使用推奨のオイル、交換時期の指定が必ずあるので、わからなければディーラーまたは販売元に確認しましょう。
ちなみに最近の車は、オイル系の量に異常があると運転席メーターで警告表示してくれます。しかし、それは一定量まで減らなければ鳴りません。オイルは減り方が重要です。
交換時期より明らかに早く減っている、黒くてドロドロになっている、これは自分で点検しなければ判断できませんので、ぜひ定期的にご自身でチェックしてみて下さい。
ブレーキオイルのチェック
続いてはブレーキオイルの点検です。
人がブレーキペダルを踏むとその力は油圧の力で何倍にも増幅され、それでタイヤを制止させています。この油圧に使われるオイルがブレーキオイル(ブレーキフルードとも言う)で、このオイルが少なかったり古かったりするとブレーキが正常に機能しなくなり、大変危険です。
「ブレーキオイルの点検方法」
このブレーキオイル量を管理しているのが上記のようなリザーバータンクです。
このタンクにもMINとMAXの表示がされていますので、その間にオイル量のラインがきていれば正常です。もしMINの線より下にあったり、補充したばかりなのに減っているようなら必ずディーラーか整備屋さんに連絡しましょう。
同じくブレーキオイルも色が重要です。タンクのキャップを開けオイルが濃い茶色になっていれば交換の必要があります。ちなみに新品は透明に近いので、それが茶色か黒になったら交換時期です。
「ブレーキオイル点検の注意点」
注意点として、ブレーキオイルは塗装面などに付着すると塗装を溶かしてしまいます。さらに吸湿性の高いオイルなので、長時間オイルキャップを開けるのは厳禁です。
またブレーキオイルは密閉された空間で働いているので、短期間で量が減るのは稀です。命を預けるブレーキですから、減っている場合は自分で注ぎ足そうとはせず、ディーラーか整備屋さんに相談するのが望ましいでしょう。
冷却水(クーラント)のチェック
続いて冷却水のチェックです。
冷却水(クーラント)とは、エンジンを冷却する為の液です。LLCとも言ったりします。
エンジン内は常に爆発して動力を作っているので、放っておけば熱が上がり続け、最終的にはオーバーヒートしてしまいます。冷却水がエンジンの熱を奪い、エンジンが一定以上高温にならないように保っています。
冷却水が適正量なければエンジンがうまく冷やされないので、量のチェックが不可欠なのです。
「冷却水(クーラント)の点検方法」
冷却水の量は上記のリザーバータンクでチェックすることができます。
方法はオイル類と同じく、タンクにMINとMAXの表示がされていますので、その間にきていれば正常です。MINの線より下にある場合は補充しましょう。
少しの補充なら水道水でも良いですが、凍らないこと、錆が発生しないことを加味すれば不凍液や防錆剤が入った市販のクーラント液を買い補充しましょう。補充したばかりなのに減っているようなら、必ずディーラーか整備屋さんに連絡し症状を伝えましょう。
同じく冷却水も古くなります、新規の冷却水(クーラント)は青か緑のような色ですが、これが茶色っぽく変色していれば経年による交換時期がきている証拠です。
「冷却水(クーラント)点検の注意点」
注意点として、エンジン停止直後の冷却水は沸騰するぐらい熱いので、必ず冷えてから点検して下さい。冷却水のキャップを開ける際は、一度少しだけ緩め空気を徐々に逃がしてからあけるのが良いです。キャップを一気に開けると、高温の場合、中のクーラントが飛び散り大変危険です。
バッテリーのチェック
続いてバッテリーのチェックです。
現代の車はエンジン始動から始まり、ワイパー、灯火類、エアコン、ラジオ・カーナビ等AV機器など電気がなければその機能のほとんどが作動しません。
そんな重要な電気を蓄電し、供給しているのがバッテリーです。
「バッテリーの点検方法」
バッテリーの点検ポイントは大きく2つ、バッテリー液量のチェックと端子部分の接続確認です。ちなみにバッテリーは以下のような感じで設置されています。
バッテリー液量はバッテリー側面にレベルが表示されているので、規定量の間に収まっていればOKです。
異常に減っている場合は、バッテリー液漏れの可能性があります。バッテリー本体や周辺をチェックしましょう。
またバッテリーによっては、インジケーターというものがついています。以下の小さなレンズみたいもので、そこが緑になっていればバッテリー量や比重が適正ですというサインです。逆に黒なら異常ありです。
また、バッテリーの端子部分の確認も重要です。この端子接続部分が白く粉をふいていたりすると接続異常の可能性があるので、ここもよく見ておきましょう。
「バッテリー点検の注意点」
注意点ですが、バッテリー液は劇物扱いの「希硫酸」が入っています。万が一、服や身体についた場合はただちに洗いましょう。目などに入った場合はお医者さまへ。
また、バッテリー端子付近での作業は必ずゴム手袋をしましょう。素手で触ると感電の危険があります。
ウォッシャータンクのチェック
続いてウォッシャータンクのチェックです。これはエンジンルーム点検の中でも最もなじみ深く、わかりやすいものではないでしょうか?
「ウォッシャータンクの点検方法」
ウォッシャータンクは上記のような感じです。MINとMAXのような表示はないと思うので、単純に目視してなければ補充しましょう。減るペースが早すぎる場合は、周辺に漏れがないか確認してください。
ウォッシャー液は出なくなった時に気付く人が大抵かと思いますが、走行中いざという時に出ないと危険です。ちなみに車検時はウォッシャー液が出ないと検査は通りません。
エンジン補機ベルトのチェック
それではエンジンルーム最後の点検、エンジン補機ベルトの点検です。
エンジンの動力はタイヤを動かす為だけに使われているかと思えば、そうではありません。
オルタネーター、冷却水ファン、ウォーターポンプ、パワステポンプ、エアコンコンプレッサーなど、これらはエンジンの動力を利用して動いており、どれも重要な機構です。
これらとエンジンを繋ぎ、動力を伝達しているのが補機ベルトの役割です。
よって定期的にベルトが疲労していないか、緩んでいないか点検する必要があります。ちなみに近年のベルトはゴムの中にワイヤーが入っているので完全に切れるということはめったにありません。
「エンジン補機ベルトの点検方法」
点検方法は目視によりヒビ割れ等がないか、指で押してみて緩みがないか、硬化してないかチェックします。すでに疲労しているベルトは空回りの症状が出ます。
「ベルト鳴き」(キュルキュル音)と呼ばれる症状はこれの表れです。

是非、上記を参照にトライしてみて下さい。
運転席で出来る点検

運転席で出来る点検は、エンジンルーム・ボディ周りと違いわざわざ時間を取らなくても、覚えてさえいれば「買い物ついでに」「出掛けたついでに」出来てしまいます。
また、エンジンルームより点検項目が少ないのもメリットです。
運転席での点検は、「いつもと変わった感じはないか?」という心構えでいることが重要です。「異常を見つけよう」という視点は大変なので、いつもと変わったところはないか?という視点でみると、発見しやすいです。
エンジンのかかり具合
それでは早速運転席での点検に入っていきますが、まずは何と言っても車の命とも言えるエンジンの掛かり具合をチェックしましょう。
「エンジン点火の点検」
いつもどおり鍵を回し、エンジンが「ブロローン!!」と掛かった時の音、掛かった後の数秒~数十秒間に注目して下さい。
五感を使い、エンジン音、振動、ニオイなどに異変がないかチェックします。ニオイは意外かもしれませんが、エンジン内の燃焼・排気系統に異常があれば車内に異様なニオイが来るときもあります。
これは走り出した後の話ですが、アクセルと加速の具合にも要注意です。
「踏んでもいつもより加速しない。。。」なんてのは典型で、その場合はエンジン内にトラブルを抱えていているケースがほとんどです。
警告灯・灯火類・メーターのチェック
さて続いては、警告灯・灯火類・メーターなどいわゆる表示系の点検です。
「警告灯・灯火類・メーターの点検」
警告灯についての点検はシンプルです。各種警告ランプが点灯しているかどうか確認するだけです。点灯していて自身で対応できるものは対応し、わからない警告については必ずディーラーか整備屋さんに連絡し確認しましょう。
ここで大事なのは、表示されたランプが何の警告を意味するのか把握しておくことです。
オイル系、水温計、エンジン系の3つの警告ランプは把握しておくと万が一の時安心です。
以下の向かって左からがオイル系、水温計、エンジン系の警告ランプになります。
続いては灯火類の点検です。
灯火類とは方向指示器・ハザード・ライトなどのことで、正確に点灯するか確認して下さい。ちなみにワイパー・ウォッシャー液の作動確認もここでやってしまうと安心です。
最後にメーター類です。
現在多くの車で、運転席正面に設置されているメーター表示は以下の4つです。
燃料タンク計・速度計・タコメーター・水温計。
前者2つは自然とチェックする方がほとんどですので割愛します。重要なのは残り2つ、タコメーターと水温計です。
順番に説明していきましょう。
タコメーターとはエンジン回転数のメーターです。エンジンを空ふかしした時に、グンとあがる針です。エンジンがどれだけ回転しているか表すメーターで、単位はrpmと言います。
エンジン始動後、タコメーターの針がいつもより高い位置にある(エンジン高回転)、逆に低い位置にある(エンジン低回転)、あるいは針の位置が安定しない(回転数不安)などの症状が出ていれば要注意です。エンジン系統にトラブルを抱えている可能性大です。
続いて水温計ですが、そもそも何の温度を計っているかと言うと、前述した冷却水(クーラント)の温度を計っています。
ある程度走行しても水温計メーターが「L(ロー)」のまま、あるいは走行中「H(ハイ)」になったらエンジン本体又はエンジン冷却機構に異常がある証拠です。
走行中、「H(ハイ)」「L(ロー)」のちょうど間に針があるのが正常値です。
ちなみに、水温計で起こるトラブルの多くは、「H(ハイ)」になるケースがほとんどです。
冷却水(クーラント)の温度が高くなりすぎているということです。
原因は、冷却水(クーラント)の量が足りてないか、エンジン自体に異常があるかのどちらかのケースが多いです。ただちに、ディーラーまたは整備担当へ連絡しましょう。
高いまま走行を続けると、オーバーヒートで最悪エンジン停止、車は止まってしまいます。
ブレーキ・ハンドル・トランスミッションのチェック
さて運転席点検最後の項目は、ブレーキ・ハンドル・トランスミッションのチェックです。これらは走りだしてからチェックするのが当然いいのですが、停止状態でもできる点検があるのでここでご紹介します。すべてエンジン始動のアイドリング状態で行って下さい。
「ブレーキ・ハンドル・トランスミッションの点検」
まずはブレーキ類の点検からです。
ブレーキは2つ、フットブレーキとサイドブレーキです。
エンジンを始動し、停止状態で普段の踏み込みや引き具合と比べて違和感がないかチェックして下さい。
ハンドルも同じく、停止状態でハンドルを切ってみて、重すぎる・軽すぎる等の異常がないかチェックします。
最後にトランスミッションです。
トランスミッションとは簡単に言うと、エンジンが生み出す回転数やパワーを走行に合わせ変則する機構のことです。
マニュアルトランスミッション(MT)とオートマチックトランスミッション(AT)があります。
MTの場合、各ギアへはスムーズに入るでしょうか?頻繁にガリっと音が鳴る場合は、整備が必要です。また寒冷地などではミッションオイルが寒さで固くなっている場合があるので、エンジンを暖気してからチェックしてみて下さい。クラッチの踏み具合もついでに確認してしまいましょう。
ATの場合、ブレーキを踏みながらニュートラル(N)からドライブ(D)へシフトした時に「ドカン!」という大きな衝撃がないか?チェックしてみて下さい。
もしあればオートマミッションを作動させている「ATF(オートマチックトランスミッションフルード)」が減っている可能性があります。こちらも異常を発見したらディーラーか整備屋さんに連絡しましょう。

時間が取れる方は一気にやってしまっても良いですが、ちょっとした暇ができた時に、「警告灯・灯火類・メーター」の部分だけ点検してしまうとか、それぞれの生活スタイルに合わせ、小分けにして点検するのも良いと思います。
ボディまわりで出来る点検

車のボディ周りは人から第一に見られる箇所なので、綺麗にしておこうと普段から注意している方は多いはず。
そんな「綺麗にしておこう」という意識をもう少し発展させるだけで、点検も一緒にできてしまいます。
ボディ周りは大きくタイヤ、マフラー、ライトの3つが点検ポイントになります。
皆さんも参照にしてみて下さい。
タイヤのチェック
まずはタイヤのチェックです。タイヤは車と地面を繋ぐ唯一の場所。
車の機能の多くは、このタイヤが正常に回っていなければ何の意味もないと言っていいくらい車にとって重要なパーツの一つです。
「タイヤの点検」
タイヤについては空気圧、摩耗度の2点をみていきます。
空気圧については厳密に言えば計測器で測り、適正値あるかどうか確認する必要がありますが、計測器を持っている方は稀だと思います。
普段できるチェックとして、タイヤを見て明らかに空気がない(へこんでいる)タイヤがないかチェックして下さい。
そして、ガソリンスタンドへ行った際で結構なので、店員さんにチェックして貰い、足りなければ入れて貰うようにしましょう。セルフスタンドでなければほぼ間違いなく無料でやってくれます。セルフスタンドでもお願いすればやってくれますし、空気圧測定の機械が置いてあるので、特に男性だったら自分で簡単にできます。
続いて摩耗度ですが、最も重要なのは「溝」と「ヒビ」です。タイヤには溝があり、この溝がタイヤのスリップを防いでいます。
この溝が浅くなっていればタイヤが摩耗している証拠。タイヤ溝がなくなりツンツルテン状態のタイヤはかなり危険です。
そして、タイヤの劣化で顕著なのがヒビです。小さなヒビがいくつか確認できればそのタイヤは交換時期にきていると言えます。ちなみにタイヤの寿命は大体4~5年と言われています。タイヤには製造年号が記載されているので、それで判断するのも一つの手です。
また余裕のある人は、ハンドルを思いきり切った状態でタイヤの裏も確認してみて下さい。
ブレーキオイルやグリースなどこのタイヤ裏で漏れていることが多々あります。
マフラーのチェック
続いてはマフラーのチェックです。マフラーでは主に排気ガスのチェックをします。
「マフラーの点検」
エンジンが掛かった状態で車の後ろに回り、マフラー近くにいってみて下さい。
もっとも気にするべきは煙やニオイ、すすです。いつもと変わった様子はないでしょうか?
マフラーから出るものは、気温や湿度によって変化するので、あまり神経質になるのはよくありませんが、明らかに黒い煙が出る、いつもと違うニオイがする、異常に水蒸気が垂れるなどは不具合が生じている可能性が高いです。
まれにマフラー自体が老朽化し、エンジンの揺れと一緒にゆれているケースもあります。走行中マフラーが落ちたなんてケースも聞きますので、マフラー自体も老朽化していないか確認しておきましょう。
ライトのチェック
それでは最後になります、ライトの点検です。ライトの点検はできれば夕方か夜間、昼間であれば車庫や日陰で行うことを強くお勧めします。
なぜなら昼間の直射日光の下だと、点灯しているか判断しづらいからです。
「ライトの点検」
まずはエンジンを始動、アイドリング状態にし、車の周りをぐるっと一周回って下さい。その際ライト類自体に破損・割れ等がないかチェックします。
続いて運転席の真横に立って下さい。そこであれば外の様子を確認しつつ、ライト類のボタンに手が届くからです。
方向指示器・ハザード・ライト(通常・遠目)、パッシング、フットブレーキの点灯を一つずつ確認して下さい。
夕方か夜間、車庫等の中であれば、運転席横から離れず、点灯しているか確認できます。
まとめ
それでは、自分で出来る日常点検作業の紹介は以上になります。
文章にすると長く感じますが、異常がなければ一つ一つの点検自体はほとんど時間がかかりません。まずは一度やってみてルーティーン化してしまいましょう。
そうすれば忙しくてなかなか時間が取れない方でも、切りつまんだ時間の中で小分けに点検することが出来ます。

ぜひみなさんもまずは肩の力を抜いて、トライしてみて下さい。
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