アストンマーティン本社からのマーケティング調査依頼と意外な結果

今回は知られざる超高級車マーケティングの現場について、少し覗いてみたいと思います。
毎度オリジナルの画像を交えて紹介させていただいているのですが、今回に限っては画像が一枚もございません。画像を取得する状況にいなかったことと、メーカーサイドにそれが許されなかったためです。お許しください

アストンマーティン本社からのマーケティング調査依頼

12月某日、日本中の超高級車仲間を束ねるボスを通じてアストンマーティン本社からとある依頼を受けました。

それは、日本の超高級車オーナーに向けて今後の同社の新モデルやその他の展開について意見を聞くためにインタビューの場を設けて欲しいというものでした。

大好きな英国スパイ“007”の愛車アストンマーティンからのオファーなら喜んで!と即答で返答しました。

私が主催するクラブからもメンバーを厳選し5名でのグループインタビューを受けることにしました。他のメンバーの食いつきのよさからもアストンマーティンのブランド力が伺えます。

当日、都内の某ホテルの一室にアストンマーティン本社から来日したマーケティングマネージャ陣と通訳を交えた4名対5名の総勢9名が集まりました。

まずは手始めにそれぞれの仕事や保有車両についての質問から始まり、そこから車に対するスタンスや求めるスペック(単なる性能ではなく、概観や官能性など何を重要視するかプライオリティに至るまで)が引き出されていきます。

 

一通りウォーミングアップが終わったところでいよいよ核心に迫る質問が飛び出します。

 

「アストンマーティンがSUVを出すなら買ってくれますか?」という質問と回答

もし、アストンマーティンがSUVを出すなら買ってくれますか?

 

あまりにもストレートな表現で驚かされましたが、すでに具体的な計画としてSUVの開発が開始されているようでした。

ただ、残念なことに私たちの答えは満場一致で“No!”でした

理由は、以下です。

 

もともとSUVが好きではない。

 

スポーツするならスポーツカー、荷物や人を乗せるならセダン、雪山ならオフローダーと用途に応じて複数台所有できるメンバーばかりだったため、そもそも1台で全てを兼ねようという要求自体がありませんでした。

私も全く同じ考えで、アンチSUV派です。“1台でなんでもそこそここなせる”は、結局のところ“何もできない”と同義だと捉えています。

  • アストンマーティンという偉大なスポーツカーメーカーにSUVを作って欲しくない
  • 作ることを望んでいない
  • SUVがブームだからといって、歴史の浅い他社の追従をするなんてナンセンス

などの意見が多々挙がりました。

 

全くその通りだと思います。

 

4ドアセダンのラピードまでは、純粋なスポーツGTであるDB9のストレッチバージョンと理解すればまだなんとか許せます。

しかし、骨格からして全く異なるSUVに関しては1ファンとしてどうしても認めることができません。

 

マーケティングとしても、アストンマーティンというプレミアム性は高いが車そのものの信頼性は決して高いとは言えないメーカーと、日常ユースが想定される実用車であるSUVに親和性があるとはとても思えません。

言いすぎかもしれませんが、みなさんはロールスロイスがピックアップトラックを出したら売れると思いますか?

この遠慮のない答えと理由には、それまで微笑を湛えていた本国マーケティング陣も少しムッとしていました。

“ランボルギーニも出すじゃないか!”と、いった稚拙な反論まで飛び出したほどです。

 

「アストンマーティンカフェがオープンしたら通いたいか?」という質問と回答

次の隠し玉は、全く予想もしていなかった展開でした。

それは、メルセデスコネクションのアストンマーティン版ともいえるブランドカフェの展開です。

現在のところ2017年銀座へのオープンを検討しているということで、これまた想定外のスピード感です。

 

内外装やコンセプトに関する相談が主な内容でしたが、以下のような意見が活発に出ました。

  • 会員制にすることでプレミアム性を保つべき
  • 映画007シリーズのコンセプトを取り入れてはどうか
  • ディナーというよりはバータイムを設けて欲しい

こちらはSUVとは真逆で、オープンしたらぜひ頻繁に使いたい、楽しみで仕方ないという意見で持ち切りでした。

アストンマーティン側の思惑としては、既存顧客を楽しませるためという訳ではなく、どちらかといえば日本での知名度の向上を目指しているようでした。

確かに、アストンマーティンと言えば、知る人ぞ知る歴史と伝統に彩られた英国が誇るスポーツカーメーカーです。

 

良くも悪くも、この“知る人ぞ知る”が曲者です。

もともと知っている車好きにとっては最高にイかしたメーカーですが、知らない人にとっては、映画007くらいしか伺い知るタイミングのないメーカーでもあります。特にここ日本では。

 

まとめ

1ファンとしても、今回のインタビューセッションが少しでもアストンマーティンが広まるきっかけとなり、日本でも多く目にする日が来ることを願います。

また、この記事が少しでも皆さんのアストンマーティンを知るきっかけになればこれ以上嬉しいことはありません。

“ザ・大人の男の世界”といった車達をぜひぜひ一度は調べてみてください。

 

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