LussoT試乗会の参加レポート

今回は限られた一部の顧客だけが体験する世界 フェラーリの試乗会の模様をお届けします。

2017年11月11・12日(土・日)に“Ferrari V8model Autumn Fair”が開催されました。内容的には新しいモデルLusso Tを広く知ってもらうために、他のV8モデル488と共に試乗会を開きどうせなら秋のバーゲンセールぽくしてしまおうというものです。

私は11日(土)の午後の回に参加させていただきました。

参加にあたっては、まず事前に送られてきたインビテーションに同封されている予約用紙に希望するモデルと時間を記入しFAXしておきます。後日予約確定した旨が担当営業マンから伝えられる仕組みです。他の顧客とかぶっている場合はどちらかが譲ることになります。(大抵は先着優先ですが、一部例外もあり 過去の購入実績が大きくものをいう世界です。)

試乗準備

予約時刻ちょうどに会場となるコーンズ芝ショールームに到着しました。

大試乗会ということで、普段の町中ではそれほど見かけない色とりどりのフェラーリをショールーム周辺のそこかしこで見かけます。否応なくテンションも上がっていきます。

自分の乗ってきたフェラーリの駐車と試乗車の準備が整うまでの間のカフェタイムです。

単なるカフェタイムだけでなく、もちろん人間側の準備もあります。万が一のときの事故の場合の責任等に対する誓約書への調印です。

最近試乗中に大きな事故があったそうで、事故に対する賠償方法等が詳細に記載されるようになりました。万が一の事故の際の車両損害については、顧客側の他車運転特約で賠償するようにとのことです。中々斬新な方法で正直驚きました。他車運転特約を契約していない方はどうするのか気にはなるところです。

 

LussoT

いよいよ準備が整い試乗の順番です。

ここからは、あくまでも個人的な感想ですので参考までに

488にはGTBもスパイダーもありがたいことにそれなりの回数乗せていただいているので、ここでは新発表となるLussoTを指名しました。

LussoTはフロントに6.3リッターV型12気筒エンジンを搭載する四輪駆動のシューティングブレイクであるGTC4Lussoの廉価版となるモデルです。エンジンが3.9リッターV型8気筒ツインターボにダウンサイジングされ、四輪駆動からリアの二輪駆動へと変更されています。

このエンジンはもちろん同じFRのカリフォルニア Tに搭載されているものと同型となりますが、最高出力610ps/7,500rpm、最大トルク77.5kgm/3,000〜5,250rpmと、カリフォルニアTのそれよりも若干のパワーアップが施されています。そして、GTC4LussoのV型12気筒と比較すると、最高出力は80ps下回るものの、最大トルクでは6.4kgm上回る数値となります

走り始めればすぐにわかるのですが、GTC4Lussoよりも明らかに動き出しが軽やかです。それもそのはずで、車両重量がLussoTの方が約50kgも軽量な1,740kgとなっているためです。50kgと言えば、ほぼ人一人分に相当しますので軽いはずです。

外観上では、先代となるFFからの進歩も大きく特にリアビューは最新最強のフラッグシップである812スーパーファストと共通の意匠となっており、大好評です。それを裏付けるように2017年2月1日にパリで開催されたフェスティバル・オートモービル・インターナショナルにおいて2016年の“最も美しいスーパーカー”(The Most Beautiful Supercar of the Year)のグランプリにも選出されています。

 

後席の居心地の良さ!

試乗中、なによりも一番驚いたのは後席の居心地の良さです。

フェラーリは他のメーカーでは思いもつかないような方法でリアコンパートメントの快適性を改良することに成功していました。それは、燃料タンクのレイアウト上苦肉の策だったのかもしれないのですが後席が前席に比べて明らかに一段高い位置にあるのです。

単に高い位置にあるだけならただでさえ広くはないヘッドスペースがさらに減り圧迫感を受けるところなのですが、ルーフが全面ガラス張りになっているおかげで全く圧迫感がないどころか、素晴らしい開放感なのです。

都内を走ると、上をわざわざ見上げているわけでもないのですが、ビルの切れ間が際立ってみえ、これまでにはない見晴らしと言えます。

さらに一段高いメリットとしてフロントスクリーンに対するアプローチもよくなり、心理面での安心にも繋がっていると思われます。どのメーカーも座面を下げることに苦心するはずなのですが、完全に意表をつく逆転の発想と言えます。もちろん、これは座面を上げることのデメリットであるコーナリング時のロールによる頭の揺れの拡大などを最小限に抑えることができる技術力があって始めて成せる技に他なりません。

 

ドライビングダイナミクス

運転してみての感想はもちろん言うまでもなく、流石はフェラーリとしかいいようがありません。最近のダウンサイジングターボにようやく慣れつつあることと相まって、ターボであることがむしろ楽しくさえ思わせてくれます。
明らかに太いトルクや大きな加速Gは病みつきになること間違いなしです。スポーツモデルよりも安定感が大きくなっている足回りのおかげでそれらが不安なく気持ちよく引き出せるため、これまでのフェラーリにスリルがありすぎると感じていた方には特にお薦めかもしれません。

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