中古車を売却する際には、売りたい車の特性に合わせて売り方を選んだ方が圧倒的にお得です。
そこで、中古車の売却にまつわる例を私の実体験を元に紹介させていただきます。
今回は、直近で過去最大級のモンスタークレーマーとも言える取引相手に遭遇してしまったので、個人売買における注意が必要な事例として紹介させていただくことにします。
また、今回の対象車は前回のロータスエリーゼと異なり、最近流行りのハイブリッドカーです。
売り手としても買い手としても関わる可能性が高いと思いますので、より多くの方の参考になれば幸いです。
対象車両の紹介
今回の対象車両は友人からの委託車となります。
友人の奥様が新車購入してお乗りだったため、中古車市場では喜ばれる女性ワンオーナーです。
ただし、実質ワンオーナーなのですが、結婚後に節税対策のためご主人の会社名義に移転登録しており、書類上は2オーナーとなっていました。
このような書類上と実質のオーナー数が異なることはよくあることです。
なぜなら、中古車屋さんが買い取った車を一旦お店の法人名義に変更するため、少なくともそこで1オーナー書類上でのみ増えてしまうからです。
中古車を購入される際には、車検証の登録日に記載されている日付にもぜひ注目してみてください。
お店の名義に変更後1年以上経過しているようなら、理由を確認した方がよいでしょう。
車の詳細は以下の通りです。
- 車名:トヨタ
- 車種:アクア
- 年式:2013年式
- 走行距離:63000km
- 車検:残り半年
- その他:
-実質女性ワンオーナー
-禁煙車
-点検記録簿あり
-メーカー保障(5年10万km)残有
-ワンセグTV付カーナビ、バックミラー一体型ドラレコ付
売却準備
売却にあたって、いつも通りに以下の順で準備を進めていきました。
① 売却理由の確認
売却を迷っていたり、売却の意志が鈍ってしまったのでは売り時を逃してしまうことにも繋がりかねません。
この段階でしっかりと売却の意思を固めてもらいましょう。
今回の場合は5台お持ちの車を一度整理して、新しく車を購入される予定のため理由や決意は明確でした。
次の車購入のため、少しでも高く売りたいということ以外の要望はありません。
② 売却以外の方法がないか
駐車場は自宅に複数台分あるため困っていません。
そこでカーシェアにより維持し続ければ利益を生む可能性があることも提案しましたが、場所が地方だったためシェア数が伸びるとは考え辛く断念しました。
個人間のカーシェアは、まだまだ都心部の人口密集地のみが商圏となっているのが実情です。
もっと地方にも広まってくれれば、旅行の際のレンタカー選びも楽しくなるのですが。
③ 車両確認
売却の決意が確認できたところで、現物のチェックから始めていきます。
ここからのチェックポイントはどこに車を売る場合でも実施しておいた方がよい項目ですので、直接参考にしてみてください。
プロにお任せする場合、一括査定でどうせ査定士が見るのだから急いで取り繕う必要はないと思うかもしれませんが、それは違います。
プロの査定士は安く買い取るのがお仕事です。
汚れや小傷を理由に値切られてしまったのでは、もったいないですよね。
車になくとも家の中を探してみるとマニュアルや整備手帳があったなんていう場合もありますので、必ず事前に全て確認してみてください。
また、逆に言うと中古車を購入する場合の確認ポイントにもなり得ますので、その場合もぜひ参考にしてみてください。
<確認のポイント>・・・⇒は確認結果です
- 客観的にみて内外装の綺麗さ(傷や剥げ等がないか)
⇒カーポート付の車庫保管だったため、色あせもなく比較的きれいな状態です。
傷については通常使用レベルと言ったところ。
内装も女性が一人で乗ることがほとんどだったため綺麗な状態です。 - 車検証上の走行距離とメーター上の走行距離が逆転していないか
万が一、逆転していることが後から判明した場合には大変です。
メーター交換車ということになり、実走行ではないため距離不明車として売却することになります。
車にとっては、距離こそが損耗を見極めるもっとも頼りになる数値ですので、くれぐれもお間違いないようにご確認ください。
⇒もちろん車検証上とメーターの走行距離が一致しています。 - 装備品や車内備品が全て揃っているか(取扱説明書、スペアタイヤ、車載工具など)
⇒取扱説明書、スペアタイヤ、スペアキー、車載工具類、カーナビ等の後付装備品の付属品や説明書に至るまで全て揃っています。 - 後付の装備品は何があるか(ETC、エアロパーツ、社外ホイール、ルーフキャリア、ドライブレコーダー、社外カーナビなど)
⇒ETC、カーナビ、社外ホイールとノーマルタイヤのセット、純正タイヤとスタッドレスタイヤのセット、バックミラー一体型ドライブレコーダーが追加されており、全て問題なく機能しています。 - 機関や機能に不具合箇所がないか(エアコン、オーディオ、ヘッドライト、エンジン、変速機の振動や異音がないかなど)
⇒全ての機能が完調で問題ありません。マウント類のヘタりも距離の割には小さそうです。 - 消耗品の残量(タイヤの残り山、ブレーキ残量)
⇒タイヤの残り山は、ノーマルタイヤ7部山、スタッドレスタイヤは硬化もなく8部山といったところです。 - 定期点検の履歴(車検時期、エンジンオイルや各油脂類の交換時期)
⇒3年前までのディーラーで受けた1年点検や車検の記録簿は全て残っていました。
それ以降は量販店でのオイル交換や車検のため記録はありません。
準備の中でも一番大事な意志の再確認と現状チェックができました。
引き続き車両の状態を少しでもよくすることから見ていきたいと思います。
では、中古車売却前の準備について順を追ってみていきましょう。
④ 車両補修
個人売買の買い手の中には、傷に対する程度差が自分の感覚とかけ離れている人がいる場合があります。
例えば、近づかないとわからない程度の傷ばかりで、10年落ちの中古車としては非常に綺麗な状態だと思っていたとします。
しかし、相手によっては、小傷だらけでとても外装状態が悪いと言ってくる場合などです。
このような程度問題は極力説明文で回避していきたいですが、現車が綺麗に越したことはありません。
無理にお金をかけてまで実施することはないのですが、カー用品量販店などで簡単に入手できる範囲の道具を使って1時間程度は磨いてみましょう。
写真映りという意味でも意外と無視できないほどの効果があるので、必ず実施しましょう。(ただしこれまで放置していた傷をここで板金塗装に出すなどはNGです。)
今回のアクアの場合は、1か所幅2mm、長さ3cm、深さ0.5mm程度の塗装が完全に剥げてしまい、下地むき出しの傷がありましたので、その部分だけタッチペンで補修しておきます。
カーポート保管だけあって比較的綺麗な状態ではあったのですが、小傷については極細コンパウンドで磨きます。
⑤ 書類のチェック
いくら車が綺麗で完調だったとしても、そして例え新車だったとしても登録書類が揃っていなければ、日本では価値が付かないものと思ってください。
それだけに書類の確認は非常に重要で間違いが許されません。
チェックポイントは以下です。
- 売却に必須となる書類(車検証、自賠責保険証書、印鑑証明書、譲渡証、委任状)が揃っているか
:揃っています。
最近は、リサイクル預託証明書がないパターンが多いですが、インターネット上で簡単に照会できるので気にしなくて大丈夫です。今回もありませんでした。 - 車検証上の車の所有者は誰になっているか
:友人の会社名義になっていました。もちろん印鑑証明書や押印も会社代表印となります。
万が一ローン会社や販売店になっている場合は、ローン残金を一括返済しローン会社の所有権解除用書類を取り寄せる必要があります。 - 売却時に有利になる書類があるか
:ディーラーで受けていた1年点検や車検時のメンテナンス記録簿が残っていました。
それと、5年10万kmまで有効となるディーラー保障が半年後にくる次回の車検まで残っていました。
⑥ 洗車、磨き
当然ですが、綺麗な車の方が汚い車より高値がつきます。
最後の別れを惜しむように時間をかけてじっくり洗車しましょう。
テクニックとしては、写真映りを考えて少しオーバー目にワックスを塗ることです。
内装も革の場合は、保湿剤を多めに仕上げましょう。
実際に行った作業とかかった費用は以下です。
- コイン洗車場での手洗い撥水洗車:1000円
- タイヤワックス:200円(タイヤワックスは、黒い樹脂パーツ全てに塗布しました)
⑦ 写真撮影
車を売却する際に画像は必須です。
基本的にはお決まりのセットと、特筆すべき点があれば追加する形です。
ポイントとなるのは以下です。
- 全景
必ず最初の一枚は前からのボディ全体が入る写真です。
自分が一番カッコいいと思える角度で切り取りましょう。
案外オーナーの美意識は優れているもので、どんな功名な写真家よりもカッコいい一枚がとれるかもしれません。
これだけは納得がいくまで撮影してみてください。思い出の一枚にもなります。 - サイドビュー
- リアビュー
- 内装
- メーターパネル
- エンジンルーム
- トランク
- ホイール、タイヤ
- 付属品(オプションや社外パーツ)
- 不具合や大きな傷・凹み等あればクローズアップ
これらを合計して10枚程度に収めましょう。
車両価格の調査
一通りの売却前準備ができたところで、一体いくらくらいになりそうなのか各方面での流通価格を調査し、目標価格を試算します。
今回の場合は、友人からの希望で60万円を下回るようなら売らなくてもいいという指示を受けていました。
相場を見て言っているようなのでその読みは外れてはいません。
エンドの買い手から見た車両流通価格の調査
大手の中古車販売サイト(CarGooやガリバー、カーセンサーなど)で、同車種の中から色や年式、走行距離が似た個体を探しエンドの買い手から見た販売価格を調査します。
低年式で車両本体価格の安いものは、車検有無が価格に及ぼす影響が非常に大きくなるので見落とさないように要注意です。
ここで調査した価格はあくまでもエンドユーザーによる購入価格となります。
もし、これと近い価格がつけば最高の結果といえます。
今回のアクアの場合は、70~80万円が中心となっています。十分なサンプル数があるため、あまりブレる要素はなさそうです。
ヤフオク落札履歴の調査
オークション統計サイトのオークファン(http://aucfan.com/)を利用して過去の落札履歴から同程度の車両がいくらで落札されているかを調査します。
ここで調査した価格の最高値が今回の目標金額の一つと考えていいでしょう。
また、タイミングさえ合えば最高値を更新することも不可能ではありません。
アクアの場合は、全く同じ程度とはいかないものの72万円をつけている履歴がありました。
発売からまだ5年も経たない高年式のため、履歴を遡ればさかのぼるほど値上がりしていくのは当然です。
目標売却額決定
上記の調査結果から目標価格は70万円とすることにしました。
前オーナーである友人の希望最低額が60万円であることも考慮すれば、ほとんどブレのない目標だと思われます。
ここまで履歴がわかっているとむしろこの価格にならなかった場合は、売らずに商品説明等見直して再出品した方がいいでしょう。
ここまでで一通りの売却前準備は終了です。
実際にヤフオクに出品してみたいと思います。
ヤフオク出品について、引き続き今回のトヨタアクアを例に詳しく解説させていただきます。
商品説明
これまでにも商品説明を記載する際の注意点やコツについては何度か説明させていただきましたので、ここでは最初に実例をご覧いただきたいと思います。
<実例>==============================
トヨタ アクアの女性ワンオーナー新車保障付の個人出品です。
新車で購入後約5年弱大事に乗ってきました。
主人の車と合わせて複数台を一度整理することになり、出品させていただきました。
カーポート付きの自宅駐車場で、屋根付き保管していたのでボディーも綺麗だと思います。
家族で出かけるときや荷物用には別の車が複数台あるため、主に一人で買い物に行くときに使っていました。
なので、内装もかなり綺麗だと思います。
当然のことながら燃費がとてもよく、本当にリッターあたり30km以上の走行も可能です。
主人が整備工場を経営していたこともあり、定期的なメンテナンスは欠かしておりません。
記録簿もバッチリ残っております。
【純正以外の箇所】
- カーナビをフルセグとバックカメラ付きのカロッツェリアのものを入れました。
- バックミラー一体型のドライブレコーダーがついています。
- ノーマルタイヤは社外アルミホイールとセットにしています。
- スタッドレスタイヤとホイールのセット4本もお付けします。
【その他】
- 機関系、駆動系の不具合は全くございません。完調です。
- 新車時の保証がまだ残っています。
- 実質ワンオーナーですが、書類上は2オーナーです。(税金対策のため会社名義に変更)
- ノーマルタイヤは、前後共に2016年に新品交換し8部山くらい残っています。
- スタッドレスタイヤもまだまだ山が残っていますし、硬化していません。
- カーナビを含め説明書関係も全て残っています。
- スペアキー含めてキーは2本あります。
- 売却前に下回りの点検もしてみましたが、オイル漏れもなく非常にきれいな状態です。
- エアコンは冷暖房ともに非常によく効きます。
- 機関係電装系スイッチ類全て不具合はございません。
現車確認や陸送も喜んで対応させていただきます。
出品地域は埼玉県所沢市です。
落札価格の他には月割りの自動車税とリサイクル料だけお支払いください。
万が一落札後のキャンセルの場合は、ヤフオク手数料だけご負担ください。
何分気に入って乗っていた車なだけに、次のオーナー様のもとで活躍してくれることを期待しています。
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いかがでしょうか?
最初のセクションでは売却することになった合理的な理由を述べることで、買い手に納得感を与えます。
アウトレットの原理ですね。
その後は、これまでどのように乗ってきたか、自分にとってどんな存在だったのかを述べることで、愛着や丁寧さを表現しています。
後は、注意が必要な点やアピールポイントを箇条書きでできるだけ詳細に書き記しておきます。
現車確認や落札価格以外に必要となる料金、キャンセルポリシーなど取引上必須となる事項を説明します。
最後にダメ押しで愛着があったこと、売却には未練があることを表現することで価値を高めます。
出品価格
開始価格は1円にしてください。
本当に売れる価格に到達するまでの入札回数が多くなることで、上位表示を狙うことができます。
上位表示され、多くの人の目に止まる事が落札額アップの近道です。
即決価格
通常では考えられないが、全くありえなくもない価格を設定しておきます。
具体的には目標価格の3割増しくらいがちょうどいいでしょう。
これには入札額を全体的に引き上げる効果が見込めます。
<実例>
今回の目標価格が70万円ですので、3割増しなら91万円ですが、そこはお約束の89,9000円としておきます。
最低落札価格
最低落札価格は設定しないようにしましょう。
入札者に売り切る気がないと判断されてしまいます。
意図しない価格で落札されるようなら、出品を取り消すことも可能ですので心配はいりません。
出品期間と終了日時
出品期間はそれほど重要ではありません。
もちろん短いよりは長い方がいいですが、それよりも終了日時の方が遥かに重要です。
終了日が土曜日の夜になるように期間を調整しましょう。
平日に比べてゆっくりオークションをみることができるためです。
本当に落札したいと考えている入札者一人がいるかいないかの影響は大きく、時には10万円程度の差額を生む場合があります。
主婦向けの出品物などは、子供が寝る時間を過ぎるかどうかで価格が2倍になることもあるほどです。
また、必ずその時間には自分が貼り付けるように準備しておきましょう。
うっかり飲み会を入れてしまい、意図しない低価格で落札されていたのでは全てが台無しです。
いよいよヤフオクの出品結果です。
いったいいくらの値がついたのでしょうか?
そして気になるモンスタークレーマーとは?
ヤフオク落札
出品後残り2日あたりまでは低調で40万円台を推移していました。
前日から終了日にかけてようやく50万円台に突入し、やはり終了1時間前に一人の入札者が勝負をしかけると一気に60万円台後半まで跳ね上がりました。
何度経験していても、この残り1日くらいまでの価格にはハラハラさせられます。
最後は2人の競り合いとなり、無事に69万円で落札されました。
依頼者である友人の最低価格を大幅に上回る結果です。
近年の最高値72万円には届きませんでしたが、車検が残り数か月なことも考慮すれば十分な金額だと言えます。
どれくらいお得だったのかを知るために、業販オークションの履歴相場を調べてみました。
同じ2018年2月でいうと、50万円~65万円といったところだったので、買取相場はさらに-10万円とみると、40万円~55万円。
約15万円はお得だったと言えるのではないでしょうか。
クレーマー対応
冒頭で申し上げた通り、過去最高のモンスターとも言える落札者にあたってしまいました。
いい経験をさせていただいたので、今後の対策を一緒に考えていきたいと思います。
最初は軽いものから徐々にヒートアップしていきます。
クレーム実例1:車検証FAX問題
自宅のFAXが壊れていたため、入金後の車検証送付をメール添付とする旨伝えたところ、車の売買の仕事もしているのにFAXが壊れているのはおかしい!メールではダメだといわれてしまいました。
この車検証は車庫証明取得のために寸法さえわかればいい程度です。
しいて言うなら所有者欄がローン会社になっていないかを確かめられればいいので、FAXより鮮明な画像の方が喜ばれてもおかしくないのですが・・・。
回答:丁重にお断りして、メールで送付させていただきました。
対策:特に不要
クレーム実例2:ワンセグ・フルセグ問題
これだけはクレームとは言えません。
私が出品時にワンセグとフルセグを取り違えてしまい、正しくはワンセグだったのです。
画像のナビの型番からワンセグなはずだと指摘を受けました。
素直に間違いを認め、無料でキャンセルに応じる旨お伝えしたところ、フルセグへのこだわりはなかったので、ワンセグでもよいが、ワザと間違えたに決まっている。とのことでした。
私は社外品のナビを入れない派ですし、TVを見たいとも思わないので純粋にフルセグとワンセグの違いを理解していませんでした。
回答:最初は私のミスなので静かにしていたのですが、あまりの失礼な態度に取引の中止をお伝えしたのですが、それは困るの一転張りでした。
対策:商品説明に誤りがないか再度入念に確認するとともに、間違いがあった場合でも現車確認時の状態を優先とする文言を商品説明に追記したいと思います。
クレーム実例3:連絡先と受け渡し場所
入金前に電話連絡がしたいとのことでしたので、私の電話番号をお伝えしたところ、これはご主人の番号ですか?もし、そうなら奥様の番号を教えてください。とのことでした。
ここまでくると、呆れるといいますか気持ちが悪くなってきます。
受け渡し場所についても、指定の日時だと仕事中だから職場の近くにある駅の出口を指定したのですが、自宅に行きたいと繰り返してくる始末。
回答:連絡先と合わせて本当に気持ち悪かったので、もちろんお断りしました。
対策:対策ではないですが、今まで以上に個人情報を公開するのが怖くなりました。中古車店買取のメリットが一つ増えてしまったかも知れません。
クレーム実例4:現車確認直後
事前の様子とは異なり、何の質問も問題もなくあっさりと現車確認が終わりました。
自身で車を見極める目は全くお持ちではなく。ただただエンジンのスタートボタンを聞かれただけで終わりました。
その日の夜のことです。ワイパーがビビっている、急にエンジンがかかったり切れたりするので故障している。との連絡がありました。
回答:ワイパーは3か月前に新品に交換したてだっただけに、引渡し直前の洗車による一時的な油膜だと思われます。それ以前にワイパーは消耗品です。
急にエンジンがかかる現象は、アクアはハイブリッド車なので当然です。あまりの無知さにここまでくるとモンスターの認定をする他ありませんでした。
対策:商品説明文に、あまりにも神経質な方はご入札をご遠慮いただきたい旨の一文を追加する。
クレーム実例5:保障継承
トヨタの新車保障を受け続けるには、オーナー交代毎に保障継承を行う必要があります。
その際にセットで点検を受ける必要があり、1万円程度必要です。引き渡した後の車の保障継承をするかしないか(残も6か月と短いので)は落札者の勝手です。
にも関わらず、
何もしなくても保障が継続すると思っていた。そう認識させたのは商品説明のミスだ。
だから保障継承にかかる費用を出品者で負担して欲しい、とあり得ない要求をしてきました。
回答:これ以上関わりたくなかったことと、ワンセグ問題への反省から1万円支払いました。
対策:ワンセグのミスさえなければ、支払うこともなかったので、今後に向けての対策は特にありません。
最後に
今回のケースは、かなり異例です。
これまで数百台売買してきた中でここまでのモンスターは初めてみました。このような落札者に出くわす可能性はゼロではないものの、それほど神経質になる必要はないでしょう。
ただ、出会ってしまった場合のために、対策に挙げたような一文は入れておいた方がいいかも知れません。
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