数回に渡って詳細をお伝えさせていただきましたメルセデスベンツW222型Sクラスのマイナーチェンジですが、いよいよラスボスとも言えるメルセデス・マイバッハバージョンが発表されましたのでその模様をお届けします。
大盛況
メルセデスジャパンが選んだお披露目の場所は華やかな六本木グランドハイアット東京です。朝からメディア向けの発表会が催され、午後~20時までが一般の招待枠となります。

もちろん、会場となるグランドハイアットのバレイパーキングに到着すると、そこは一面メルセデスで埋め尽くされています。しかも、最上級クラスの発表会とありほとんどがSクラス以上です。
なんとか車寄せに入り車を預け、エスカレーターで3階のホールに到着すると、今度はその規模の大きさに驚かされました。
ホールに入りきらずに外に展示されているSUVを中心とした豊富なラインナップ達が出迎えます。
受付を済ませ入場しようとすると、あまりの来場者の多さから2組の待ちまで発生していました。ホール内にはざっと数えて100組ほどのテーブルがあるにも関わらずです。
今日だけで累計どのくらいの来場があったのかと考えると、バブルが来ているという噂もにわかに信憑性を増します。(夕方の来場者が特に多かったわけではないようです。午後一に来た友人に確認したところずっとこの調子だったそう。)
メルセデス・マイバッハS560
ようやく順番が来て着席すると、担当営業の挨拶と恒例のケーキタイムを手短に済ませ、早速メインの車を見学します。
デザイン
デカイ!長い!これが第一印象でした。
それもそのはず、ただでさえ長いSクラスのロングモデルからさらに20cm純粋に後部座席だけを延長してあるとのことです。膨張色の白にスポットライトまであたればなおさらのこと大きさが強調されます。
ショートモデルからロング、マイバッハに至るまでこれだけの長さがありながら、どれもデザインとして破綻や間延びなく纏め上げられているのには脱帽です。
ディッシュタイプのホイールが醸し出す重厚感と相まって、エクスクルーシブとは何かを思い知らせてくれます。(ただし、個人的な好みを言わせていただくとホイールは圧倒的に前期方の方がシンプルでかっこよかったです。)
室内

ロールスロイスのように華美過ぎず、ベントレーのようにクラシカル過ぎず、ビジネスまでこなすことを考慮すればこれ以上の絶妙なバランス感はないと言えます。
後部座席の快適さについて以前存在していたマイバッハブランドと比較してみても、見劣りすることもありません。(私はマイバッハ57Sを1週間借りて乗せていただいていた経験があるのですが、それと比べてもさすがに頭上の空間が少しだけ狭い程度です。)
内装デザインで唯一気に入らないのが、名づけて、“偽キルティング”ドアやダッシュボード前面にキルティング風の型押しがしてあるのですが、非常に安っぽいので辞めて欲しいです。
私なら購入後、ここだけは本物のキルティングに張り替えると思います。
サイズ
気になるボディサイズは次の通りです。(どうせ普通の駐車場には入るはずがないので、あまり気にならないかもしれませんが)
全高:1498mm
ホイールベース:3365mm
車両重量:2330kg(ファーストクラスパッケージ装着時は2360kg)
なお、この他のスペックに関しては基本的にベースとなるS560と同様です。
その他の展示
メインとなるメルセデス・マイバッハS560の他にもホール内には、次の車両がところ狭しと並んでいました。
・C200ローレウスエディッション
パッケージとしてオプションてんこ盛りで今飛ぶように売れているらしいです。
・S400ショート
例の3リッターV6搭載のマイナーチェンジ後の新しいエントリーモデルです。
・S560ロング
ダウンサイズされたV8ツインターボを搭載したメインとなるモデルです。
・AMG GT-C
発売直後のAMG GT待望のオープントップモデルです。
・AMG GT-R
グリーンモンスターの異名を持つFR二厘駆動最速スポーツカー。専用色グリーンヘルマグノはワイドなフェンダーとマッチして想像以上にカッコいいです。
・E63AMG 4MATIC
最速セダンの名をほしいままにする、ドリフトモード付4MATIC搭載のスーパーセダンです。
・S63AMG
受注生産の特殊モデル65AMGを抜きにすればメルセデスAMG Sクラスのトップレンジに君臨するモデルです。
個人的迷い
時期FXとして、S400ではなくS450を待つことに決めたのですが、ここへきてリアシートの仕様で迷い始めました。
特に、会場に展示されていたS400は簡素な通常シート、対してS560ロングはオプションのリアコンフォートパッケージが採用されており豪華でした。

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