11月1日はスーパーカーの日ということで、11月にはさまざまな趣向を凝らせたスーパーカーイベントが予定されています。
今回はなんとカー用品国内最大手のオートバックスセブンと私も事務局として参画させていただいている一般社団法人日本スーパーカー協会のコラボによるイベントが11月19日(日)に開催されたのでその模様をお届けします。
スーパーカーの日とは?
そもそもイベントのタイトルにもなっている“スーパーカーの日”とはなんでしょうか?ご存知ない読者のために振り返っておきます。
今回のイベントの主催者である一般社団法人日本スーパーカー協会の代表須山泰宏氏に聞いてみました。
スーパーカーの日とは、スーパーカーの魅力を広く発信することを目的として、全日本スーパーカー連絡会(後の一般社団法人日本スーパーカー協会)が“11月1日はスーパーカーの日”と制定したもの。2015年にはめでたく日本記念日協会に認定されて、正式に決定したとのことです。
11月1日にした理由は、スーパーカーは公道での走行が可能な車の中で『パフォーマンス、スタイル、エモーションの3つにおいてナンバーワン(No.1)』であるとの視点から1が3つ並ぶ日。また、11月はスーパーカーならではの屋外イベントに適した時期であり、覚えやすい日であることもその理由です。確かにこれが1月11日なら誰も屋外でイベントがしたいとは思わないでしょうね。
イベントの目的
イベントの目的としては、もちろんスーパーカーの日の存在を広く知ってもらうことが第一になります。そして、共催ということからもその活動がオートバックスセブンの利益になることも大切です。
全国の車好きに対してオートバックスの持つ豊富な知識や商品力をPRするためのツールとしてもスーパーカーはもってこいだと自負しています。
イベントの経緯や内容
今回のコラボレーションは、10月に富士で開催されたウルトラモーターフェスティバルの様子を視察に来ていたオートバックスセブンの担当者の方からの問い合わせにきっかけにして、双方で打ち合わせを重ねてようやく開催に漕ぎ着けたものです。
会場となったのは、何とあのスーパーオートバックス TOKYO BAY 東雲です。
株式会社オートバックスセブンが統括する店舗は全国に601店舗も存在しており、実はそのほとんどがフランチャイズです。そんな中、このスーパーオートバックス TOKYO BAY 東雲こそが唯一の直営店にして、実質的には全国のオートバックスの旗艦店と言っても差し支えない店舗です。
そのスーパーオートバックス TOKYO BAY 東雲が今年めでたく開店20周年の節目を迎えるにあたり、何か特別な展示をということで、今回の話がもちあがりました。
違法改造の撲滅や正しい形でのスーパーカーの知名度アップを目指す協会にとってもこれほど喜ばしいコラボはありません。
展示準備
スーパーオートバックス TOKYO BAY 東雲は、直営旗艦店として他のオートバックスの模範となる必要があります。その上に公認車検工場の認定も受けているだけに、展示車両ももちろん保安基準にがっちり適合しているべきということが大前提となります。
関係者で打ち合わせを重ねる中でも、どんなスーパーカーが保安基準に準拠しているのかを調査検討が進められてきました。
その結果、ある程度の車種は絞り込めたものの最後はやはり実物を検査してみないと決断をくだすわけにはいかないとの結論に達しました。
開催まで残り2週間となった日に展示候補となった4台で入念な検査を受けました。主な検査項目としては、灯火類や地上高、排気音量などです。結果は展示3台と予備1台の4台全てが無事に合格となりました。
一部のスーパーカーの中には、純正状態でNGとなる項目があるものや合法ではあるものの改造することで、NGとなっている車両も存在しているそうです。
特に、ありがちなのがエアロパーツによる最低地上高不足やマフラーの排気音量が大きすぎるなどです。インポーター各社の基準を信頼してはいたものの実際に無事通過してホッとしたのも事実です。
展示車両紹介
展示された3台は以下の通りです。
Ferrari 488GTB
最新のV8ミッドシップエンジンのフェラーリ
エンジン:TipoF154型 3,902 cc V型8気筒DOHCツインターボ
最高出力:493kW(670ps)/8,000rpm
最大トルク:760Nm(77.5kgfm)/3,000rpm
駆動方式:MR
変速機:7速DCT
サスペンション:前後ダブルウィッシュボーン
サイズ:全長4,568mm、全幅1,952mm、全高1,213mm、ホイールベース2,655mm
車両重量:1,370 kg
最高速度:330 km/h以上
Mclaren MP4-12C
マクラーレンからF-1以来2番目のプロダクトモデル。
エンジン:M838T型 3.8L V型8気筒 DOHCツインターボ
最高出力:447kW(600ps)/7,000rpm
最大トルク:600Nm(61.2kgfm)/3,000rpm
駆動方式:MR
変速機:7速SSG
サスペンション:前後ダブルウィッシュボーン
サイズ:全長4,509mm、全幅1,908mm、全高1,199mm、ホイールベース:2,670mm
車両重量:1,336kg
BMW i8
近未来を予感させるバタフライドアとPHEVを備えたi8
エンジン:1.5L直列3気筒ガソリンエンジン+PHEV
最高出力:システムトータル362ps(231ps/5,800rpm)
最大トルク:システムトータル570Nm(32.6kgfm/3,700rpm)
駆動方式:MR四輪駆動
変速機:6速AT
サイズ:全長4,690mm、全幅1,940mm、全高1,300mm、ホイールベース2,800mm
車両重量:1,500kg
スーパーオートバックス TOKYO BAY 東雲の実力
事前の告知はしていたものの、ほとんどの来場者が偶然店舗に買い物にきていたお客様です。しかし、そんなお客様だからこそほとんどが車好きであり、ユーザとしての目線も鋭いものがあります。
中には、“スーパーカーを展示しているがこれらをオートバックスで整備することは不可能だろう”と、少々意地悪な質問も出ました。しかし、主催者にとってはこれこそが待ち望んでいた反響です。実は、スーパーオートバックス TOKYO BAY 東雲には、日頃からこれらのスーパーカーが頻繁に整備入庫しており、その豊富な知識と技術力や経験は正規ディーラーサービスに勝るとも劣らないということを説明しPRにつなげることができました。
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