3月にはジャパンプレミアも行われ、その時点でのバックオーダーがすでに3年待ちと好評だった前評判をさらに上回る人気ぶりをみせています。
このスーパーSUVをもってランボルギーニは、年産3500台から一気に2倍の7000台メーカーへと拡大を遂げる計画です。
それにしても、オプションまで含めると3000万円を楽に超える価格帯の車が、これほどまでに売れるとは想像以上です。
そんなウルスが間もなくオーナーの元に納車される時期となりました。
そこで、今回はスーパーSUVは維持費もスーパーカー並みなのか、勝手に予想してみたいと思います。
必ずかかる維持費
まずは、自動車税などすでに確定しているものだけで1年間の維持費を算出してみたいと思います。
車検時に3年分や2年分を収めるものに関しては按分しています。
算出の基としたのは以下のスペックです。
これらの数値をみただけでも、維持がたやすくはないことが容易に想像できてしまいますね。
<スペック>
全長×全幅×全高:5,112mm×2,181mm×1,638mm
ホイールベース:3,003mm
車両重量:2,200kg
乗車店員:4-5名
サスペンション:(前) マルチリンク/(後) マルチリンク
タイヤ:(前) 285/45 ZR21/(後) 315/40 ZR21
エンジン:4リッターV型8気筒DOHCツインターボ
最高出力:478kW(650ps)/6,000rpm
最大トルク:850Nm(86.7kgm)/2,250-4,500rpm
トランスミッション:8速AT
駆動方式:非対称 / 動的トルク配分のリミテッド・スリップ・ディファレンシャル(トルセン・タイプ)を備える4輪駆動
燃費:8.1km/L(EU6AG/BG WLTP)
維持費(1年分の税金と強制加入保険)
自動車税 ¥66,500
自動車重量税 ¥20,500
自賠責保険 ¥11,983
計:98,983円
確かにウルスは外見やカタログスペックを見る限りは、紛れもないスーパーSUVです。
しかし、中身は同じグループのアウディQ7やポルシェ・カイエンとシャーシのみならず、エンジンまでも共有する最新型SUVに他なりません。
そのため、各種税金に関してもそれらと同等の金額となります。
考えようによってはお得かもしれません。
ここまでは全く普通の車と変わりありません。
個別にかかってくる維持費
ここからは、使い方や保管場所等の個別条件によって変わってくる維持費について、仮定しながら算出していきたいと思います。
ガソリン代
カタログ上の燃費は、残念ながらどのコンビネーションモードでの数値か公表されていないため正確に算出することはできませんが、燃費は12,3L/100 kmとのことです。
つまり、私達がいつも比較する数字に言い換えると8.1km/Lとなります。
スーパーSUVの割には想像を遥かに超える低燃費ですが、スペックから考察する限りあまり手放しで信用しない方がよさそうです。
ランボルギーニ1台で全てを済ませる方は中々いないとは思いますが、SUVでもありますのでわかりやすくするために年間10,000km走ったと仮定します。
10,000km / 8.1km × 160円(ハイオク価格) = 197,530円
ダウンサイジングターボや気筒休止システム、高効率なトランスミッションなどアウディ・フォルクスワーゲングループが持つ最新の燃費技術を注ぎ込んだ結果、実用に値する燃費を実現しているようです。
自動車保険
様々な係数や等級によって算出されるため、はっきりとしたことは言えませんが、ファントムⅦや他の車で得られた経験から仮定させてください。
一般条件での車両保険込(免責10万円、車両価格オプション込で3,000万円、40歳12等級)の場合で、20~30万円程度になると思われます。
メンテナンス
正規ディーラー各社にて新車購入すれば、走行距離に関わらず設定された期間の新車保証を受けることができます。
そのためメンテナンスとして必要となるのは、定期点検と油脂類等消耗品の交換となります。
ランボルギーニの他のモデルを参考にするとエンジンオイルとエレメントの交換で5万円程度となるため、年間10万円あれば足りると予測できます。
駐車場代
車両サイズが途方もなく大柄なことや、繊細なスーパーSUVを格納するためのスペースには非常に気を使わざるを得ません。
そうなると都心部を仮定すると駐車場代は最低でも5~15万円は必要になると思われます。
便宜上、中間をとって7万円とさせていただきます。
7万円 × 12か月 = 84万円
年間維持費の合計
算出できたそれぞれの項目を全て合算することで、年間維持費が一体いくらになるのか確認してみたいと思います。
税金98,983円 + 燃料費197,530円 + 保険料250,000円 + メンテナンス費100,000円 + 保管料840,000円
= 1,486,513円
ランボルギーニ・ウルスの維持費は年間約150万円と算出できました。
みなさまはこの数字を見てどう思われましたか?
月々7万円もかかる駐車場代が維持費の大半を占めます。
それさえなければ、残りは月額5万円台です。
最新のランボルギーニの維持費としては、破格の安さだと考えることができますね。
それこそ同じグループのカイエン・ターボやQ7とほとんど変わらない結果になりそうです。
ただし、これには故障した際の修理費は含まれていません。
新車保証が切れてからの維持費を算出すると、結果は大きく違ってきそうですのでお気を付けください。
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