特に車好きの中でも、運転が好きな方、もっとドライビングテクニックを磨きたいという方にはモータースポーツに参加してみることを強くお勧めします。
実は思っているよりも入門のハードルは低く、誰でも簡単に参加することができるのです。
せっかく始めるなら形からこだわってみてはいかがでしょうか。
国内で行われるJAF公認の競技に出場するためには競技ライセンスが必要となります。
その中で最も入門的な国内B級ライセンスを取得するには、一体どのようにすれば良いのでしょうか?
■ライセンスの種類
日本国内におけるモータースポーツライセンスは、国際モータースポーツ競技規定に基づきFIA(国際自動車連盟)より付託を受け、JAF(日本自動車連盟)が発給しています。
今回対象としている「競技ライセンス」には次の2通りがあります。
エントランスライセンス
チームとして競技に参加する場合に、その代表者が所持する必要のあるライセンス。
ドライバーライセンス
上記チームに所属するドライバーが所持していなければならないライセンスで、国内B、国内A、国際R、国際C、国際B、国際Aの6つのグレードに分かれています。
国内B級ライセンスあるいは国内A級ライセンスを取得することから始め、実績を積み上げていくことによって上級の資格が得られる仕組みとなっています。
ただし、F1に必要なスーパーライセンスだけは、国際Aを所持し所定の実績を満たした上でFIAが認めれば特別に発給されることとなります。
今回紹介するのはドライバーライセンスの国内B級で、取得することでラリーをはじめ、スピード競技と呼ばれるジムカーナ、ダートトライアルやサーキットトライアルなどの公認競技に参加できるようになる入門ライセンスです。
■国内B級ライセンスの取得方法
まずモータースポーツを始めるためには、有効な普通自動車運転免許を持っていなければなりません。
有効であるということは期限切れでないことはもちろん、違反などによって免許停止期間中であってもならないことが条件となります。
さらに18歳以上のドライバーはJAFの個人会員であることが必要であるため、家族会員に入会している人は改めて個人会員になることが求められます。
B級ライセンスは最も手軽に取得できるライセンスなので、講習を受ければ誰でも手に入れることができます。
JAFの登録クラブの多くがB級ライセンスの講習会を開催しており、JAFのホームページに講習会日程が掲載されています。
受講料は教材費込みで約5,000円。
当日JAFに入会する場合は、入会金と年会費が別途必要となります。
講習の時間は主催者によって異なり、都合に合わせて受講日を選ぶことができます。
内容はモータースポーツ基礎知識として、競技規則、車両規則、参加手続きの方法など競技に参加するために最低限必要なルールを学びます。
受講内容に関わる試験はなく、約2時間の講義を聴くと受講証明書が渡され、基本的に受講者全員が合格となります。
講習の終了後、主催者にライセンス発給申請書へ受講証明のスタンプを押してもらうことができます。
国内B級ライセンスは基本的にどこのJAF支部でも申請することができ、本人が申請に行く場合は受講証明スタンプが押された発給申請書に顔写真を添付して提出します。
許可証料3,100円を支払うとその場で直ちに仮の国内B級ライセンスを発給してもらうことができ、これでJAF公認競技に出場することができるようになります。
正ライセンスカードは後日郵送されます。
■モータースポーツクラブへの入会
国内B級ライセンスを取得したら、早速競技に出場したいと考えることと思います。
しかし、どんな競技がいつどこで開催されるかを最初から一人で探すのはなかなかハードルが高いです。
そこで、まずはクラブに入ることをお勧めします。
日本全国にはJAFに登録された約1,000のモータースポーツクラブが存在しており、そのいずれかのクラブに入会することで様々なノウハウや情報を手に入れることができます。
何より同じ趣味を持つ仲間との交流を広げることができるのが最も大きなメリットでもあります。
例えば、今よりも上級のライセンスを取ろうという時にわからないことがあれば、クラブの先輩や仲間にアドバイスをもらうこともできます。
クラブを探す方法としては、JAFが発行しているモータースポーツイヤーブックやJAF登録クラブ・団体名簿が載っているJAFのモータースポーツホームページを活用すれば見つけやすいです。
もし、クラブ選びで迷ったときには各地方本部の窓口に相談すれば自分の目的に合ったクラブを紹介してくれるので、積極的に相談してみましょう。
各クラブにはそれぞれ特徴があり、得意な競技やメインに活動している競技が異なっているため、自分に合ったクラブ選びをすることが今後楽しく続けていくためにも大切です。
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