愛車を手放す際に悩ましいのが、「売却方法」ですよね。
一般的に多く利用されているのが「下取り」という売却方法ですが、実はすごく損をしてしまう可能性が高いという側面もあるのです。
なぜかというと、自動車販売店からすれば下取り価格を下げれば下げるほど、利益を確保しやすくなるからです。
つまり、何も考えずに楽だからという理由で下取り売却してしまい、数十万円単位で損するケースも中にはあるということです。
せっかく大切に乗ってきた愛車だからこそ、少しでも高い金額で売却したいのは当然ですよね。
グー買取を活用するだけで、適正な相場価格を調べた上で売却することができるんですよ。
時には、下取りより数十万円程度の差額が開く可能性もあります。当記事では、そんな「グー(Goo)買取」について元メカニックの筆者が、わかりやすく解説していきます。
さらに多くの人が疑問に感じている
- 下取りと買取でどの程度の差額がある?
- グー買取と中古車一括査定は何が違うの?
- ぶっちゃけ手間はどれくらいかかるの?
- サービス利用から売却までの流れ、必要な書類は?
というポイントも1つずつ解決していくので、よかったら参考になさってください。
記事の後半では、実際にグー買取で高額売却するためのコツを実車写真付きでご説明していますので、そちらもぜひ活用してくださいね。
下取りと買取で査定価格に40万円の開きが出た実例
初めに、多くの方が疑問に感じている
「下取りと買取でそんなに差額が出るの?同じ車両なのに信じられない」
という疑問に対し、実例でお答えしておきます。
「それよりもグー買取について早く知りたい」という方は、次章まで読み飛ばしてくださいね。
実は、筆者自身、最近愛車を買取店で売却しました。
その際、下取りと買取では40万円もの差額が発生したのです。
「論より証拠」ということで、実際の見積書と注文書から抜粋し、資料を記載してみましょう。
【下取りと買取の差額検証】
<売却車両条件>
・メーカー メルセデス・ベンツ
・車名 Aクラス
・年式 2015年
・走行距離 32,000km
・修復歴なし
<下取り売却の査定価格>
<買取店の査定価格>
上記は、全く同じ車両での査定価格です。
書類面での差額は300,000円なのですが、買取店は「査定キャンペーン」を行っており、この金額に10万円をプラスした価格で売却することができました。
このように、実際に下取りと買取には大きな差額が発生するケースも非常に多いのです。
「高く売れる店舗」と「価格が安くなる店舗」が存在している
実例でも触れたように、下取りと買取には差額が発生しやすいのも事実です。
では、買取店同士で比較した場合はどうなのでしょうか。
こちらも検証した結果、「高く売れる店舗」と「価格が安くなる店舗」が存在しているということがわかりました。
したがって、愛車を高く売却したいのであれば、「買取価格が安い店と高い店がある」という事実を頭に入れた上で、複数店舗での比較を実施したほうが良いでしょう。
買取も下取りも実は手間が同じ
よく「下取りよりも買取のほうが手間はかかる」と言われますが、実際に複数店舗で比較する部分を除けば、売却手続き自体は下取りも買取も同じです。
査定もさほど時間はかかりませんし、実際査定にかかった時間は15分ほどでした。
ただ、複数店舗で売却価格を比較する場合、店舗数の分だけ査定に要する時間も移動も増えます。
したがって、「売却に時間をかけられるかどうか」で売却方法を決めるのも1つの選択肢ですね。
できるかぎり早く売りたいなら下取り、少しでも高く売りたいなら買取を選びましょう。
買取店で売却する場合、記事内で触れる「グー買取」を活用すれば、より手間を少なくすることができますよ。
参考にしてみてくださいね。
グー買取の特徴とメリット・デメリット
ここからはメインテーマである、「グー買取」についてわかりやすく触れていきます。
結論からいうと、他社が提供する「中古車一括査定サービス」とグー買取は少し仕組みが違うので、全く異なるサービスだと認識しておいたほうが良いですね。
グー(Goo)買取とは
グー買取は、大手中古車検索サイトである「グーネット」を運営している、株式会社プロトが提供しているサービスです。
自動車業界の中では、グーネットがカーセンサーと並ぶ2大中古車検索サービスだといえますね。
したがってグー買取は、自動車に関する豊富なノウハウを持っている企業によって提供されているサービスだということです。
グー買取の特徴
グー買取の特徴をまとめると、下記のような点が挙げられます。
- 利用料は一切無料
- 有名中古車検索サイトを運営している「プロト」が提供している
- 愛車の買取価格の相場を把握した上で買取店を探すことができる
- 他社の一括中古車査定サービスとは異なり、自分で店舗を選ぶ形式
- 約30万台におよぶ中古車のデータから現在の相場と未来の価格傾向を表示する
- 実際に店舗で車を売却したユーザーの口コミ&評判レビューを売却前にチェックできる
グー買取は一見「中古車一括査定サービス」に見えますが、実は全く異なるサービス内容になっています。
なぜかというと、中古車一括査定にありがちな複数社への情報一斉送信がないからです。
したがって、中古車一括査定で問題になりがちな「営業電話攻撃」を受けることもないということです。
もう1つ大きな特徴なのが「約30万台におよぶ車両データから現在の価格相場と未来の価格傾向を表示」という部分。
これほど膨大なデータから相場を把握できるのは、自動車業界の中でも大きな企業だからこそ可能な機能でしょう。
この点もグー買取の大きな特徴です。
ただし当然ながらメリットばかりというわけではなく、デメリットも存在しています。
利用する際は、メリット・デメリットの両方を把握した上で上手く活用したいところです。
そこで、グー買取のメリット・デメリットをより把握しやすいよう、簡単にまとめてみたいと思います。
メリット
グー買取のメリットをまとめると、下記のようなポイントが挙げられます。
- しつこい営業電話攻撃がない
- 自分で売却したい店舗を選ぶことができる
- 簡単な入力で売却金額の相場を知ることができる
グー買取を利用する上での大きなメリットは
「営業電話攻撃がない」
「自分で売却したい店舗を選ぶことができる」
という2つ。
この2つは、他社の中古車一括査定サービスにはない大きなメリットでしょう。
グー買取では、情報を入力→中古車相場表示→お住まいの地域に対応可能な買取業者一覧を表示→連絡という流れで手続きを行います。
したがって複数店舗からいきなり電話がかかってくることもないので、「買取交渉で消耗したくない」という人にはピッタリでしょう。
デメリット
反対に、グー買取のデメリットは下記のとおりです。
- 中古車一括査定より高額買取の可能性が低い
- 複数社に査定依頼をするとその分手間がかかる
- 匿名性が高く、査定の都度情報を入力する必要がある
グー買取の大きなデメリットとして
「中古車一括査定より高額買取の可能性が低い」
「複数社に査定依頼するとその分手間がかかる」
という2点があります。
中古車一括査定にはカーセンサーが提供する「中古車簡単一括査定」や、カービューが提供する「買取カービュー」などがありますが、これらのサービスは利用者の情報を複数の買取業者に一括送信し、同時に査定を依頼することで、効率的な高額買取を目指す内容になっています。
対してグー買取にはこのような一括送信システムはなく、画面上に表示された業者一覧の中から査定依頼する店舗をご自身で選択する形になっています。
つまりグー買取は、複数業者で価格を競争させるような仕組みになっていないということです。
当然ながら、競争のないグー買取と競争のある中古車一括査定サービスを比較した場合、高額買取を獲得しやすいのは一括査定サービスのほうですよね。
この点は、グー買取のデメリットだといえます。
複数業者に情報を提供する際の手間も、グー買取のデメリットでしょう。
「売却する店舗は自分で選びたい」という人にピッタリ
このように、グー買取にはメリット・デメリットがあります。
ただ、メリットの副作用として発生しているデメリットも多いので、
「ご自身にとって使いやすそうかどうか」
が一番重要だと思いますね。
「売却する店舗を自分で選びたい」
「営業電話は避けたい」
という人なので、ご自身に当てはめてチェックしてみましょう。
グー買取で実際に愛車を売却するための手続き
グー買取のメリット・デメリットにも触れたので、ここからは実際にグー買取で愛車を売却するための具体的な手続きについてご説明していきます。
今まで自動車販売店に手続きを丸投げしてきた人は「自分で手続きするのが不安…」という気持ちになるかもしれませんが、実は手続き自体さほど難しいものではありません。
実際に売却するまでの流れ
実際にグー買取で愛車を売却するまでの流れは下記のとおりです。
<グー買取で愛車を売却するまでの流れ>
- グー買取の公式ホームページから愛車の情報を入力する
- 郵便番号、メールアドレスを入力する
- 全ての情報を入力したら、「今の愛車の価格を調べる」ボタンを押す
- 愛車の買取相場価格が表示される
- 入力した郵便番号をもとに、近隣で買取強化している業者が一覧で表示される
- 気になる店舗の欄内、「このお店にオンライン査定依頼をする」ボタンをクリック
- 先ほどの情報に加え、個人情報を入力する
- 内容に誤りがなければ「無料査定依頼スタート」ボタンをクリック
- 査定受付完了
- 買取業者から電話またはメールで連絡が入る
- 査定日時と場所をすり合わせして、査定してもらう
- 査定後に提示された金額で問題がなければ、売買契約の締結
- 必要書類の提出後、車両の引き渡し
- 売却金額が振り込まれる
実際に売却するまでの流れは、上記のようになっています。
こちらはかなり詳細に記載しているので少し大変そうに思えるかもしれませんが、売却する店舗が決まってしまえばあとの手続きはたった数ステップですね。
したがって、「クルマに詳しくないから不安…」という方でも心配ありません。
ただし1点、愛車を売却する際につまずきがちなポイントがあります。
それは「必要書類」ですね。
こちらもわかりやすくご説明しておきましょう。
必要な書類
愛車を売却する際に必要な書類は下記のとおりです。
【基本的に車載されている物】
・自動車検査証(車検証)
・自動車賠償責任保険証(自賠責)
・リサイクル券
【既に手元にある可能性の高い物】
・実印
・自動車税納税証明書
【ご自身であらかじめ用意する必要のある物】
・印鑑登録証明書
【買取店が用意する物】
・委任状
・譲渡証明書
自動車を売却する際に必要な書類は、車載されている書類、手元にある可能性の高い書類、新たに用意する必要のある書類の3種類が基本です。
少し聞きなれないものとして「自動車税納税証明書」という名称の書類がありますが、こちらはご自身で自動車税を納税した際に、半券で返却されるようになっているものです。
ただ中には、「どうしよう…捨ててしまった」という方もいらっしゃるかもしれません。
万が一捨ててしまった場合は管轄の税事務所で再発行する必要があるので、愛車を売却する際には必ず事前に確認しておいてくださいね。
「印鑑登録証明書」は、役所で実印を登録すると発行可能になる書類のことです。
こちらは役所で発行する必要があるので、売却が決定したら早めに手配するようにしましょう。
車載されている書類に関しては揃った状態が原則なので、よほどのことが無ければ3種類とも車検証のケースに入っています。
このように見ると少しややこしそうに見えますが、納税証明書はそもそも手元に保管されているのが基本ですし、印鑑登録証明書もさほど難しい手続きではありません。
印鑑登録証明書は、既に実印を役所に登録している方であれば申請書を1枚書くだけで発行してもらうことができますよ。
売却する上での注意点
愛車を売却する際の注意点は、「『所有権留保』の車両は売却できない」というポイント。
所有権留保とは、車検証に記載されている所有者がローン会社になっている状態のことです。
わかりやすくいえば、「自動車を使用するのは許可するけど、ローンが完済されるまではウチのものね」というような感じですね。
所有権留保は、ローンを使って自動車を購入しているケースで多く見受けられます。
所有権留保を解除するためにはローンを完済している必要があるのですが、ローンを完済後自動的に所有権が変わるというわけではありません。
ローン会社に所有権解除用の書類を発行してもらい、ご自身で陸運局にて名義変更手続きをしなければならないのです。
この仕組みを知らない方も非常に多いので、実際に愛車を売却する段になって「所有権が留保されているので売却できません」なんて事態に陥るケースもありますね。
このような事態を防ぐため、愛車の売却を検討している方は、必ず車検証の「所有者欄」をチェックしておきましょう。
所有者がローン会社になっていて既にローンを完済している場合には、早々に所有権解除の書類発行を依頼してください。
所有権留保によるトラブルはかなりありがちなので、注意が必要です。
グー買取で高額売却するためのコツを元メカニックが詳細解説
この記事をご覧になっている方の多くは「せっかく大切にしてきた愛車だし、できる限り高く買い取ってもらいたい」と思っていらっしゃいますよね。
グー買取で高額売却するためのコツを、元メカニックの筆者が写真を交えて詳しく解説していきますね。
高額売却のコツは3つ
高額売却のコツを簡単にまとめるなら、下記の3つだけです。
<高額売却のコツ>
①複数店舗で買取価格を比較する
②査定前に洗車しておく
③軽度の微細な傷は「タッチペン」や「コンパウンド」で修正
1つずつご説明していきましょう。
①複数店舗で買取価格を比較する
グー買取は一括査定サービスではないので、基本的に複数店舗の価格比較を前提としていません。
ただ冒頭でも触れた筆者のケースのように、店舗によって査定価格が大幅に異なる可能性があります。
したがって高額売却を希望するなら、最低でも3店舗以上で査定してもらうようにしましょう。そうすることで、より高い金額で売却しやすくなりますよ。
②査定前に洗車しておく
査定前に必ず洗車しておくことも、高額買取の重要なポイントです。
洗車していない状態では、査定時に傷や汚れの分別がつきにくいという懸念もありますし、なにより綺麗な車両のほうが、査定の際の印象も良くなります。
斜め後ろから見た時に、景色が映り込むぐらいの洗車状態がベスト
③軽度の微細な傷は「タッチペン」や「コンパウンド」で修正
軽度かつ微細な傷は「タッチペン」と「コンパウンド」で修正しておくことで、マイナス評価を避けることができます。
写真程度の傷であればコンパウンドのみでも修正可能
タッチペンとは、車種専用のカラーで作られた修正ペンのことで、簡単に違和感なく補修できる優れものです。
コンパウンドは液体の研磨剤のことですが、タッチペンで修正→コンパウンドで研磨、という流れで作業を行えば、軽微な傷をほぼわからないレベルまで直すことができます。
まとめ
グー買取は他社の中古車一括サービスとは異なり、複数社の査定依頼を目的としていません。
したがって、できるかぎり愛車を高く買い取ってもらうためにも、最低3社以上の査定価格を比較するように心がけましょう。
コメント