アストンマーティンDB11発表会の参加レポート

新車・試乗情報
今回は、あの世界一有名なスパイ「007」「ジェームズ・ボンド」の愛車としてお馴染みのアストンマーティから最新モデルが発表されましたので、そのレセプションに潜入してきました。

 

アストンマーティンといえば・・・・・
・英国貴族の車で皇太子も成婚パレードで使用
・歴代全出荷台数の9割が実働車として現存していると言われるほど全世界で大切にされている
・2015年に日本法人「アストンマーティン・ジャパン・リミテッド」が設立された
・2013年に100周年を迎えました
・モデル名の頭につく「DB」は、一時期の経営者だったデイヴィッド・ブラウンの頭文字に由来する

今回はアストンマーティンの中でもメインストリームとなる中核をなすモデルのフルモデルチェンジです。DB9から映画007スペクター劇中限定モデルとなるDB10 を挟んでの正常進化となるDB11のお披露目です。

アストンマーティンについては、思い入れもありますのでいろいろ語らせていただきたいのですが、まずは当日の盛り上がりを画像から感じてください。

ある日突然届くインビテーション(車仲間うちでは、淫靡テーションと称されるほど魅惑的なレターです。(笑))

出番が来るまで静かにヴェールの下で待つDB11。漆黒のヴェールをもってしてもDB11の魅惑的ボディラインを隠しきれていません。

 

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午後7時ちょうど。

滑らかにヴェールがボディーを滑り、ついにアンヴェールされました。この瞬間会場中の視線が全て1台の車に注がれるのが空気でわかります。

スタイリング

デザインをどう受け取るかは個人差がかなり大きいので、ここでは美しいとだけ褒めておくべきだとは思います。が、それでは面白くもなく私らしくもありませんので、実際にこの目で実物を見た私の主観で私の感想を私の筆で素直に語らせていただきたいと思います。
もちろんそれなりにカッコいいです。とお断りした上で・・・

半年ほど前にインターネット上でみたスクープ画像に比べると実物はまだましでしたが、嫌いです。
どこが嫌いか。

フロントの顔がイタリアやドイツっぽく、英国車特有の高貴な奥ゆかしさに取って代わってこれ見よがしなこけおどし感が顔を覗かせてしまった。

リアクオーターからトランク上部の可変スポイラーに続くブラックのラインがBMW製電気スポーティーカーi8に似ている。

ヘッドライトの形状もBMW Z4に似ていたりとBMWとの因縁を感じてしまうのは私だけでしょうか?(007ジェームズ・ボンドの愛車は一時期BMWに取って代わられた)

 

やはり皆さん気になっていたトランクスペース

GTカーとしては落第クラスの狭さです。ゴルフ発祥の国英国を代表するGTカーにはやはりゴルフバック一つ分くらいのスペースは確保しておいてほしかったです。可変式リアスポイラーを採用した弊害だと読み取れます。

 

ブリヂストンの憎い演出?

ブリヂストンのポテンザシリーズといえば、様々な新型車で専用設計タイヤを提供していることで有名ですが、例に漏れずDB11にも提供されています。その名も「POTENZA S007」大人の遊び心が感じられてこういう演出は大好きです。

 

内装

外見のデザイン以上に残念なのが内装です。私はこれまで量産車で最も美しい内装を持つ車はアストンマーティンだと認識していました。それが見事に覆されてしまいました。

内装のあちこちでメルセデスのパネルやスイッチ類、コマンドシステムが目につき英国の高貴な車に乗っているのだという特別感を台無しにしてしまっています。
ただし、スイッチで開閉できるコンソールボックスのギミックにはスパイに憧れる男の子心をくすぐられずにはいられません。ワルサーPPKを忍ばせておきたいですね。

 

エンジンルーム

これまでとは、ボンネットのヒンジが逆になりフロントカウル式になったためノーズのデザインに自由度が増しました。この当たりは非常に好意的といえるでしょう。
長いノーズにすっぽりと収まるV12ツインターボエンジン。

これを眺めるためだけにでも購入する価値は十分あるかもしれません。ダウンサイジングがもてはやされる今の時代では非常に貴重なV12エンジンです。

 

スペック

今後のアストンマーティンにとっては重要となるスペックを振り返ってみましょう。
・全長×全幅×全高:4739×1940×1279mm
・ホイールベース:2805mm
・エンジン:V型12気筒 5.2L ツインターボ
・最高出力:608ps/6500rpm
・最大トルク:71.4kgm/1500-5000rpm
・ミッション:ZF社製 8速AT
・車重:1770kg
・0-100km/h加速:3.9秒
・最高速度:322km/h
・新設計アルミプラットフォームを採用
・サスペンション:F ダブルウィッシュボーン、R マルチリンク
前モデルとなるDB9より圧倒的にパワフルと言えます。その理由を含め、DB11というモデルをまとめてみました。

DB11という車

これからのアストンマーティンの方向性を明確に打ち出したモデルと言えます。

そこからは、これまでの雰囲気重視のスポーティーGTカーから脱却しリアルスポーツへの舵を大きく切ったことが読み取れます。

ポルシェターボ、フェラーリV8 FRモデル、マクラーレンエントリークラス、などの強豪がひしめく混戦状態のリアルスポーツカテゴリーへの正式参戦を大いに歓迎したいと思います。

ちなみに会場の雰囲気としても賛否両論50対50といったところでした。私のようにうんちくの多い人間にとっては否定的な部分が目立ち、感受性を大切にする方々にはとても好意的に映ったようでした。

 

おまけ

パーティーの華の一つフードコーナー
ピスタチオのライスコロッケが絶品でした。

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